トイレ襲撃 対セレジア ①
<1407時、ジュリアの部屋>
おはよう、視聴者の諸君。ドッキリの時間だよ。
昨日はフレインをターゲットにしたから、今日はあのねじまき女……つまりセレジアだ。
三大欲求もとい、四大欲求については前に話したが、排出欲についてはやってなかったな。つまりトイレ襲撃よ、トイレ!!
つうことで早速襲撃していきましょ。ダンテも一緒だ。
セレジアは今、任務についてのブリーフィング中。トイレ時を待っている状況だが、別に何か飲み物に細工をしてるわけではない。ただ待ってる。廊下につけた監視カメラをモニターに映して待ってる。
「呑気だな。俺を待たせるのかよ」
ダンテがほざいてやがる。
<10分後>
「はあ、こっちじゃねえのかよ!! うぜえ!! 死ねや!!」
「下手くそ。一人に執着してやるもんじゃねえぞこのゲーム」
「うるせえ!! ムカついたから報復するまで死ねねえよ!!」
あまりに暇だったからセレジア御用達のFPSゲームが勝手にはじまった。ダンテは後ろからいらねえ口を出すだけだ。依然モニターにはセレジアがヒットしない。
……と、思っていたらセレジアが部屋から出てきた。士官や事務員みたいな奴も出てきたからきっとブリーフィング自体が終わったんだろう。セレジアはこのまま部屋へ戻るかもしれない。
「狂うなあ……このまんまお花摘んでくれねえかな」
「おめえがそんな言葉知ってるんなんてな。一生使わねえだろ、おめえ」
「人を煽る時くれえだな」
んなこと言いながらモニターを見てるとセレジアは正規のルートを外れ、廊下を曲がった。
曲がった先は……トイレがある……!!
「うっしゃあ!! きたこれ!! 行くぞダンテ!!」
俺はゲンチアを掴み上げ、部屋を飛び出す。ダンテも同じくエイロを手にして部屋を出た。
部屋を出る瞬間、セレジアがトイレへ入るのが見えた。俺が今から走って行ったら30秒ほどで到着するから、最高のタイミングで襲撃できる!
そう言ってる間にセレジアが入っていったトイレへ到着し、止まることなく扉をぶち開けた。
「よお!! 出してるかい!!!!」
大きな音をを立てトイレへ侵入した。