↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

84/103

適性検査①

<1303時、セレジアの部屋の前>


 視聴者のみなさん、お久しぶり! 先日はダンテの野郎が任務中に消えやがって、その捜索のために司令室で命令してたよ!! 見せてやりたかったぜ!! 特にイーロスのあの顔よ。


 そんなことより今日はターゲット2人をある場所へ連れて行こうかと思いまして、ご覧の通りセレジアの部屋の前に来ています。

 もちろんダンテも一緒だ。


「で? セレジアとフレインを誘える算段はあんのかよ」


「ない!!」


「まあせいぜい頑張れや」


「んだよ偉そうに。行方不明者のくせしやがって」


「てめえしばらくそれでせせら笑う気だな?」


「いやなら任務中に音信不通になるもんじゃねえぜ?」


「まあいい、逆の立場になった時、同じように冷やかしてやる」



『この番組はターゲットに人道的なドッキリを仕掛けて、それを撮影、編集し、非公式電波に乗っけて放送するという形でお送りいたします』




 ピンポーン


 セレジアの部屋のインターホンを鳴らす。


「はい」


 セレジアが扉を開けた。セレジアの黒い瞳が見えた。目だけが見える程度にしかドアは開かれなかった。そしてチェーンがかかっていた。


「よお、セレジア。年一の特殊刀適正検査だ。おまえのとこにも紙来てんだろ?」


「来ていましてよ。でもお二人で行ってらっしゃったら?」


「つれねえこと言うなよ。任務で命令したされた仲だろ?」


「そこまで価値のある仲でして?」


「ダンテも助けてくれたお礼に何かおごりたいって言ってるぜ?」


「言ってねえよ」


「で、セレジアは今何やってんだ?」


 俺はドアに隙間から部屋の中を覗いた。

 モニターがついていて、床には据え置きゲームハード。多分コントローラーはベッドの上にあるのだろう。


「なんだよ、昼間っからゲームかよ」


「ほっといてくださいます?」


「やっぱあのFPSか?」


 ゲームタイトルを忘れちまった。ダンテと一緒にチート妨害したのにな。


「そうですわ」


「好きなのか?」


「FPSや格闘ゲームは好きですわ」


「なんで好きなんだ?」


「そう……ですわね……人と真剣勝負ができるからでしょうか」


「ふーん……で、今いいとこなのか?」


「今日は調子がすこぶるいいですわ」


「いっぱい殺せてるのか?」


「そうですね」


「ふーん……」


「…………」


「昼間っから何やってんだよ」


「ほっといてくださいます?」


「なあ、一緒に行こうや。フレインも来るんだぞ?」


 なお、まだ囲ってはいない。つまり嘘だ。


「おい、嘘言うな。嘘を」


 ダンテがちゃちゃを入れる。


「別に今フレインさんと会う理由はありませんの」


「そうか、じゃあゲームを邪魔するために、この鎖ぶった斬って中へ侵入しようかな? あ?」


「やめてくださいます?」


「どうせ、セレジアも適性検査なんて興味ないんだろ?」


「ええ」


「どうせ行かなきゃなんねえんだし、さっさと済ましちまおうぜ?」


「…………」


 セレジアの目線が右斜めへ向く。そして、バタンと扉が閉まった。



 俺とダンテは無言ノールックの低い位置でハイタッチをした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=oncont_access.php?citi_cont_id=406226387&s
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。