表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

59/103

テスト本番 対アウラ 後編


「おいアウラ! 手応えはどんなんだった?」



 俺はそう言いながら、アウラの腰を手のひらで叩いた。



「ちょっ!! やめてください!!」


 アウラはとっさに席を立ち上がった。腰を極力動かさないように動いてるせいで、変な動きになり、見てて不格好だった。



「今は痛くねえんだろ? そんなきーきーすんなよ」



 俺はさらにアウラに近く。



「やっ……」



 アウラはその行動を見て、腰にある刀を抜刀した。



「おいおい! なにも抜くこたあねえだろ!」



 随分血の気が多い野郎だ。



「ち……違うんです! この刀の能力が『鎮痛』でして……、能力が発動してる時は痛みが和らぐんです!」




「なんだそのあぶねえ薬みたいな刀は。面白いじゃねえか、なんて名前だ?」


「……アロルフィート・ラム・イーサー」



「なげえ!! フレインのヴィーラといい、なんでこう長い名前の刀が多いんだ!」



「そんなこと言われても……自分でつけたわけじゃあ……」



「刀を抜いたってことは、ヤル気なんだろ? いいぜ!」



 俺は愛刀ゲンチアを抜刀する。



「誤解です!! やめましょう!!」



「やめねえ!!」



 アウラが俺にビビって後ずさる。その時……



「あっ!!」



 アウラがいきなり気の抜けた声を出した。その場に硬直して、1ミリでも動いたら死ぬと言った感じで、目をぐっと閉じて、額に汗を浮かべる。



「お? 一撃食らったか?」



 俺はニヤニヤしながらアウラに尋ねる。



「い……痛く……ないよ……。でも……ちょっと……具合が……悪くなってきたから……医務室……行ってくる……」



「俺は『腰痛くなった』とは言ってねえぞ?」


 アウラは目をパチッと開け。『ハッ!! しまった!!』とでも言うかのような表情を作る。


 そして、ゆっっっっっくりと回れ右をして、ゆっっっっっくりと歩を進めながら、アウラは廊下へ出て行った。俺が関わってるせいで、非能力の奴らは誰もアウラを手伝おうとしない。


「痛えところを襲撃しないなんて甘ちゃんだな、ジュリア」



ダンテが教室の後方から声をあげる。


「あ? まあな。さすがに可哀想だと思った。…………が、やっぱりやってみたい気持ちは出てきたから、次ちょっかいかける機会があったら、2度目の一撃を入れてやる」


 

 テストはその後、無事終了。手応えは……まあまあかな。



 アウラは戻ってこなかった。保健室テストならぬ、医務室テストだったのかな?


 でもまあ、本当のターゲットはフレインとセレジアだ。どうにか、テスト本番中に何か仕掛けられたらなあ……。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=oncont_access.php?citi_cont_id=406226387&s
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ