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テスト……勉強……? 対フレイン 後編


「訓練で片付けられるレベルでもねえ気が…………お前本当は身術も持ってて、無意識に《知覚》使ってるんじゃねえの?」



「実を言えば身術士の《知覚》は欲しい。でも、刀術経由の《知覚》は発動できなかったし、何より《知覚》の指輪は希少すぎて、私が手にできるものじゃない……」



「確かに《知覚》の指輪なんて聞かねえもんな。《排他》《加速》の指輪は割と手に入れやすのにな」



「希少なのは指輪に《付加》できる刀術士が《知覚》をうまく理解できないからだって。《排他》と《加速》以外の能力と同じく」



「随分詳しいなフレイン」



「まあ……調べたから……」



「自分の身の安全のためならとことんだな」



「うん」



「まあ、フレインにいつか身術が発現するのを楽しみにしてるよ。周りに身術士がいねえし」



「赤仮面の方達はどうですの?」



「あんな能力手に余ってる奴らなんて面白くねえ。技術がねえからな! セレジアも同じこと思ってるだろ?」


 「赤仮面」ってのはイーティル国の戦闘員の一種。


 ミリタリーローブと楕円で無地の真っ赤な仮面をつけてて戦闘する奴らのこと。俺たち普通の戦闘員よりも階級は下。ただし能力は身術、動術、刀術3種類を全て持ってる。能力値も馬鹿高くて、それだけ見れば俺たちは負ける。

 単純な能力勝負ならフレインもセレジアもダンテも俺も赤仮面には勝てねえよ。でもあいつら、能力をうまく使えてねえから、総合的な戦闘能力は戦闘員の方がある場合が多い。多分フレインもセレジアもダンテも赤仮面相手には勝つと思う。


 え? 俺? …………か、勝つよ……勝てるよ! …………多分……。



 そういえば、アウラのやつがよく男性の赤仮面と訓練してる。よくは知らねえが。





 そんなこんなで、3人は勉強を再開した。


 その後、2時間は黙々と勉強して、気がついたら19時だった。俺たちはフレインに晩飯を作ってもらい、それを食べて勉強会は終了した。我ながら十分充実した勉強会だったと思う。









<翌日の朝>


 ……………………眠れなかった…………。完徹だよ!! あの大量のカフェインのせいだよ!!



 それと……。



 肛門が……痛い…………。


 これは……カプサイシンのせいだよ!! さっきから痛くて……。おっと、詳しいことは言わないでおく。俺にもプライバシーってもんがあるからな!!



 ダンテの野郎……覚えてろよ……。必ずカフェインとカプサイシン返しをお見舞いしてやる!!



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