テスト……勉強……? 対セレジア 中編
ピンポーン
俺はセレジアの部屋の呼び鈴を鳴らした。両手に勉強道具とその他もろもろを抱えて。
「あら、ジュリアさん。ごきげんよう」
「はい、ごきげんようセレジア。定期テスト近いんだろ? 一緒に勉強なんてどうや?」
「あなたもテスト必須ですの? 初耳ですわ」
「今年からな!! 新年早々気が滅入るぜ」
俺は、セレジアの部屋のドアノブを回して、引く。が、鍵がかかっている。
「早く開けろよ!」
俺は作り笑いを浮かべ、セレジアに言う。
「なんで、開けなけれなりませんの? 勉強は1人でいたします」
「んなこと言うなよ!!」
「笑ってはいけない軍」の時にこの扉を開けたのを忘れたか!!
俺は、とある方法で、扉を開ける。
ガチャ……チャリン……
ドアにチェーンがかかってた。
「……ここら辺の部屋ってチェーンがデフォだっけ?」
「そうでしてよ」
「嘘つけ!! 俺の部屋のドアにチェーンなんてついてねえぞ!!」
「ドア? コーンの間違いじゃなくって?」
「それは最近だけの話だろ!!」
俺は腰の「ゲンチア」を抜刀し、下から切り上げるようにチェーンを切断し…………
…………たと思ったが、その斬撃を刀で受け止められた。
セレジアは、左手の手のひらから、桃色の刀の先20cmほどを出現させ、俺のゲンチアを止めた。
「は な せ よ」
「い や で す わ」
俺は刀を引き抜くと、すぐさま、チェーン部分にまっすぐ突き刺した。チェーンの切断に成功した。
「どうだ!!」
セレジアはドアから少し離れたところで、ため息をついた。
「はあ……。また請求させてもらいますわ」
「いくらでもどうぞ」
俺はセレジアの部屋に堂々と足を踏み入れた。
一部始終をダンテは後ろから、遠のきに見てるだけだった。
俺とセレジアの勉強会がスタートした。デスクはあるが、床の上に小さなテーブルを起き、俺とセレジアそこで勉強する。
「狭くなくて?」