表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/103

爆弾1 対フレイン 後編


「来た!」


 叫んじまった。ダンテもすぐに目を覚まして、モニターの前に来やがった。都合のいい奴。



 フレインは戦闘服姿で廊下を歩いてくる。いつ見ても幸薄そうな顔してる。こんなんが最強かよ。

 フレインは部屋にあと10mって所で足を止める。



「気づかれたか?」



 ダンテが口を出してきた。



「うっせえ、だまってろ。まだ消化器の方を見てないから気づかれてねえよ!」


挿絵(By みてみん)


 フレインは何か違和感を感じたか、そこから動こうとしない。さすが、危険察知能力チート。



「押しちまうか」



 ボタンに指をかけちまう。



「無駄にすんなよ、安くはなかったんだから」



 うっせえ奴だ。



「ちっ」



 舌打ちして、もう少し待つ。


 モニターに映るフレインはゆっくりと部屋のドアに近づく。そして消化器の異変に気付く。でも、その時点で、消化器に2mほど近づいていた。



「勝ったな」



 俺はボタンを押した。


 爆発と同時に消化器の消化剤があたりに撒き散らされる。フレインの姿は白い煙で見えなくなった。


 俺とダンテはモニターを見ながら無言でハイタッチした。


 へいへい! これで再生数アップ間違いなし!!

 


 だが、煙が晴れた時フレインの姿は見えなかった。



「しくじった!」



 俺は叫んだ。



「あーあ、だらしねえ、早漏すぎなんだよ!」



「言ってろ」



 フレインは動術の能力を持ってやがる。その能力に《排他》と《加速》ってのがあって、《排他》は自分の体の周りにバリアのような壁を作る能力。《加速》は文字通り、自分や物を加速させる能力。どっちも能力戦闘で基本となる能力だ。俺は動術は持ってないが、二つとも使える。ダンテも使える。理由はまた今度教えるわ。


 消化剤の後は一様に廊下に広がっていて、フレインが消化剤を《排他》で防いだ跡は見られなかった。



「こりゃ、爆発前に逃げられたな」



 ダンテも同意見らしい。


 


●失敗理由


 爆弾設置を横着したこと

 フレインの体力、思考力を削ってなかったこと。




 次は部屋の中に設置してやる。ついでに威力も倍にしてやる。まあ、飽きたからしばらく後だが。








 次のターゲットはセレジア・アンデルスタ。外見悪役令嬢みたいな髪型ドリルの女兵士。この番組(俺)が狙うのはフレインとセレジアの二人がメイン。ときどきダンテ。


 さてどうしてやろうか……


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=oncont_access.php?citi_cont_id=406226387&s
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ