睡眠薬 対フレイン 後編
「っしゃああ!! ざまあみろ!!!」
急な大声にフレインがびっくりする。
前に、俺が食ってるカレーにカプサイシン入れやがったお返しだ!!
ダンテとの打ち合わせで、福神漬けをフレインに取りに行かせることは決まってたことだった。
フレインの冷蔵庫を覗いた時に、福神漬けが見えた。
その時にピンときた。ここに仕込めばダンテを陥れられるって!!
フレインは急に眠りだしたダンテと、俺の行動から、状況を把握したらしい。すぐに席から立ち上がり、逃げようとする。
「逃がさねえよ!!」
俺はフレインの腕をつかんだ。
「なんか変なもの入れたの!?」
「変なものじゃねえよ!! ちょっと眠くなる薬だよ!!」
「えぇ……。十分変だよ……」
フレインが《排他》と《加速》を発動させる。俺は負けじと反対方向に《加速》し、対抗する。
「……離して」
「離さねえ!!」
その時だった。
「あっ…………」
俺は気の抜けた声を出した。
え? 腹が痛くなったかって? 違う…………
眠くなった。
急な睡魔に襲われ、立ってられなくなった。もちろん、フレインの腕も離しちまった。
「くっそ…………ダンテの野郎!!」
犯人が誰かなんてすぐにわかる。俺がダンテにかましたように、ダンテも俺にかましやがった!!
俺が飲んでいた水にでも仕込んだんだろ。
フレインが部屋から出て行く。
「クッソ! …………今回も失敗かよ……」
俺は意識を失った。
一方、フレインは激しい睡魔に襲われながら、近くのある部屋の前に来た。
コンコン……コン…………
力の入らない手でノックをする。
しばらくしてドアが開いた。
「あら、フレインさん。ごきげんよう。けっほ、けっほ……、どうなされました?」
寝巻きで、マスクをつけたセレジアが出てきた。
「ごめん……。避難させて…………」
「……よくってよ」
セレジアはなんとなく状況を察して、フレインを部屋の中に入れた。
だが、フレインは入ってすぐ、膝を床につき、倒れた。
「あら……。仕方ありませんわね……」
セレジアはフレインの腕を自身の首に掛け、部屋のソファーに連れて行く。
フレインをソファーに寝かせたセレジアは毛布をそっとかけてあげる。
そしてセレジアは、自身もベッドに横になると、眠りに入った。
「けっほ! けっほ!」
セレジアの咳が部屋に響く。
ブクマ、評価入れてくれたやつ、あんがと。
年末に向けて、いろいろなどっきり計画を立てておくからな!




