入所しました。
思いついたのでできる限り同時進行でやってきます。
一つ一つの話は恐らく短いです。
神界。それは神が生まれる世界。
神は主に現世の生物の管理が主となっている。
そして今日もまた、新たな神が現世の人を導こうとしていた。
「この子が本日からうちで働くことになったデルリア君だ。」
課長 リクスドと書かれた名札を付けたおっさんが一人の若い女性に紹介していた。
「デルリア・マルボーロです!よろしくお願いいたします!」
「よろしくな。私はマレナ・キュール。君の教育係を頼まれているよ。」
デルリアはマレナが美人なので見惚れていた。
「ん?返事がないとはいけ好かないなカルボナーラ君。」
「マルボーロです。あ、すいません。無視するつもりは無かったんですがその…。」
「ははは!まーマレナ君は美人さんだからなー。若いもんが見惚れても仕方ない。」
課長は全て分かったようで笑っていた。
「ほう。可愛いとこあるじゃないか。カモメール君。」
「マルボーロです。ってそんなつもりでは。」
マレナのからかいにデルリアは照れていた。
「じゃあ後は任せたぞ。」
課長は部屋から出て行った。
「さて、じゃあまずうちがどんな仕事か一応確認しようか。」
マレナは引き出しから書類を取り出す。
「うちは異世界転生区分課だ。異世界転生がまず何かは分かるよね。」
「はい。現世で死んだものを別の世界の人間になるかどうか面談し、転生場所を決める部署です。」
デルリアは何も見ずスラスラと答える。
「正解、と言いたいとこだが正確には違う。」
マレナはため息をつく。
「え、違うんですか?」
「あー君はそう教えられただろうが違うんだよそれが。答えはね…神の把握外で死んだ者を転生させるの。」
そう言ってマレナは資料をギュっと握る。
「つまりは上司のミスを放り投げる仕事なのよ!!なのに最近なんでこんな転生者多いのよ!?おかしいでしょ!?どんだけミスしてんだよ!?」
握力が段々と強くなっていく。
「お、落ち着いてください。マレナさん。」
「は!すまない。取り乱していた。」
デルリアの一言でマレナは落ち着く。
「いやーすまなかった。」
「いえいえ大変なのは分かりますよ。」
「はは。お気遣いありがとうマルチーズ君。」
「マルボーロです。少しづつ近づいてきましたね。」
と話していると電話がなる。
「おっと失礼。もしもし異世界転生区分課です。はい…はい…あーはい分かりました。すぐ対応します。」
話しているうちにマレナの顔が嫌そうな顔になる。
「はい失礼します。…トラック入りましたー!」
あっちが電話を切るとマレナは周りに伝えた。
「へーいトラックっすね。…もしもーしトラック入ったんで準備オナシャース。」
「リオン君!前のは終わってる?」
「まだだ。だから同時対応になる…。」
「ったく課長はこんな時にどこいんだよ!?」
マレナの声にそれぞれがきびきびと仕事し始めた。
「えと…これって。」
「あーそうだな。丁度いい!順番は変わるが実践を見せるとしよう!ついてこい!」
マレナは神聖な上着を着て廊下に出た。
デルリアはとりあえずそれに着いていった。
「さーこれから大変だから覚悟しろよ。トロサーモン君。」
「マルボーロです。また離れましたね。」