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サボリーマン珍太郎   作者: ケリーバーン
18/53

第17話 MOST DANGEROUS PEOPLE

珍太郎達がやかんホッピーで酩酊への旅を始めた頃、

MD、紅葉、シェリーは、隣の個室に乱入していた。


「YEEEEAHHHH!!!」


ハイボールを片手に飛び込んで行ったMDはカラオケの機械を

そそくさに取ると、紅葉に向かって、投げて渡した。


にやついた紅葉は慣れた手つきでカラオケの機械に何やら入力すると、

テレビ画面に


「バーボン!スコッチ!デッドヒート!!」


と映し出された


宇宙人を見るような目でMD達を見ている大学生のサークルと思われる集団にむかい、

シェリーが叫んだ!


「俺たちは、No Rule、ご本人様だぜ!

 歌え、叫べ!のめええええ!!!」


MDが歌う!!


「ネオンすら光らない場末の酒場で

 今日も俺ら待ってるぜ!!

 Are You Ready ROCK!!」

 

一歩間違えればジャイアンのリサイタルになってしまいかねない、

すさまじい高音が個室に響き渡った。

店に苦情を言いに行こうとする学生を紅葉が抑える。


「おい、飲めよ!!」


席に置いてあったワインを一気飲みさせると、なぜか場が盛り上がった。

それは場を荒らすただの害虫のような彼らを

まるで居酒屋に急にやってくる手品師のように、宴席のヒーローに祭り上げた。


「バーボン、スコッチ、デッドヒート!!

 夜明けまでイカレちまいなよ!!」


MDのハイトーンに合わせ、女達も黄色い声を上げる。


その時に宣伝のチャンスと言わんばかりに紅葉がボーカルの後藤真紀キャバ嬢を連れてきた。


「バーボン、スコッチ、デッドヒート!!

 闇を切り裂け、蒼い稲妻よ」


それからはNo Ruleのメンバーは大学生集団との飲み会に突入していった。

常識人と思われるガタイの良い男「パンサー」ですらも

カラオケ用のタンバリンに跨り、何かよくわからない事をしていた。


そして後藤真紀キャバ嬢の周りを童貞らしい学生が囲んでいた。


「お名前はなんていうんですか??」


「私はジュエル、相川七瀬に憧れて歌ってる。」


!!!ガッシャン!!!!


シェリーがなぜかジョッキを地面にたたきつけた。


「てめえぇ、このくそガキが!!!」


生意気そうな学生に切れたようだ。


「おい、シェリー、とりあえず元の部屋にもどっとけ、やばいからさ。」


紅葉に連れられ、ふらふらと元の部屋に戻っていく。


ハイボールをひたすら流し込むドラムの男Moonが店の人を呼び、

何やらうまい風に片づけの段取りにもって行ったようであった。


MDはひたすらX JAPANやLUNA SEAを歌いながら、

学生諸君に酒を強要していた。

ひたすら大声で叫び続け、走り回った。


そして酩酊した紅葉とパンサーも学生を酒で煽り、

なおかつ元々の部屋のメンバーも行き来したりと、

とんでもない乱痴気騒ぎが続けられた。


珍太郎はいつの間にか、ふらりとトイレに行ったきり戻らなかった。

大島さんは女子大生にくだらないセクハラをしたのをきっかけにどこかに消えてしまった。

一秀は洋楽を歌いながら、一晩中やかんホッピーを続けた。

犠牲者は酩酊して、犠牲者を増やしていった。

そして良識のある人間はうまく会計をすまして街に消えた。


そして夜が明けた。

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