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サボリーマン珍太郎   作者: ケリーバーン
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第15話 模擬ドラフト

歌舞伎町の笑笑で30人ほどの宴席が開かれていた。


No Ruleのメンバーが全体に散らばるように座り、

周りを取り巻きやら、お客さん、友達が囲んでいた。


先程、ベースを弾いていたガタイの良い男が大声を出していた。


「生の人、手を挙げて!!!」


珍太郎や、大島さんもとりあえず生ビールで妥協しようとする中で、

一人空気を読めない男がいた。


「とりあえず、からり芋をソーダで。」


「シェリー、空気読め。」


ガタイの良い男は全員分のビールを頼み、まもなく店員によって供された。


「皆さん、今日はありがとうございました!!

 それでは掛け声と共に乾杯だ!いくぜ!!

 No Rule!! CRAZY NIGHTに乾杯!」


MDの甲高い声に合わせ、ジョッキを合わせる音が鳴り響いた。


珍太郎の目の前にはシェリーが座っていた。

よほど肝が据わっているのか、ビールの他に、いつのまにか注文していたからり芋が供されていた。


「珍太郎さん、あんた近鉄が好きなんですね?今はオリックスか楽天?」


「俺はバッファローズの名を受けつぐ、オリックスですわ。

 そういうシェリーさんは」


「言われずとも、、、、ロッテかな。

ある時、一番人気のない球団を応援しようと決めた。

まあマイノリティを愛する、主流派に反発する美学ね。

でも今は体の一部、ロッテが巨人やソフトバンクみたいになっても俺は愛していると思う。

南海ホークスのファンと一緒の心理。

本来、サッカーのサポーターみたいな連中は気に入らねえが、

ロッテのファンだけは家族みたいに感じるんだわ。」


「なるほど、そいつは熱いっすね。

もちろん、ソフトバンクは嫌いですよね?

俺はあいつら許せんのですよ。何って?すべてが気に入らない。」


「珍太郎さん、気が合いますね、

そういえば、そろそろドラフトじゃないですか、周りもそこのすけべな酔っ払いくらいしかいないし、

模擬ドラフトでもしますか?」


大島さんを軽くディスった事はあっという間に騒がしい空気に流され、

うなずく二人によって、模擬ドラフトが始まった。


「野球詳しいやつ!!いますかーーー」


シェリーが大声をあげた。


端の方からアルマーニのジャケットを着た、ちょっとすかした感じのやつが

大島さんと席をかわった。


「僕は栗原です。中日のファンですね。

第二次星野政権の頃からのファンですね。」


「巨人とか、言わないところがいいですね。」


と珍太郎。


「おっ、栗原さん、宜しくです。

それではさっそく模擬ドラフトをやりますかね。」


シェリーが鞄からメモ帳を取り出した。


「一応みんなと飲まないで、ずっとドラフトやってるのもやばいから、

ドラフト1位までにしておきましょうか。

三人だからひいきも含めて、四球団書いて、くじはスマホのアプリでやりましょう。

珍太郎さん球団の選定お願いしていい?」


「あ、いいっすよ。

どうせ中日のファンなんて、阪神と巨人は嫌い、

それに最近だと広島は憎たらしいと思うんで、

公平性の為に、こっちで引き取りましょう。

てか、みんななんとなくレベルで各球団の補強ポイントとかわかる?」


「まあね。」


栗原とシェリーが口をそろえる。


「それじゃあ、うん。

 あと俺たちパリーグ組みはソフトバンク嫌いなんで、栗原さんに渡しましょう。」


「日ハムもや!カスめが!

いつもいつもいいとこもってきやがって」


シェリーが大声をあげた。


「なるほど、それじゃあソフトバンクとハムは栗原さん

中日はもちろん栗原さん、うん、あとはパのファンが疎い横浜かな。

で俺がオリックス、あと大阪の球団というとこで阪神

成瀬と大松がいるヤクルトは、それにロッテはシェリーさん。」


「うーん、まあ俺はいいよ。あと四球団か。」


栗原さんがうなづき、酒のせいか少しずつため口で話した。


「珍太郎さんがトラのやつを引き取ってくれたから、

シェリーさんは読売引き取ろうよ。であとついでに楽天も。

となると珍太郎さんは広島と西武かな。」


三人でうなづいた後に、シェリーはポムポムプリンのメモ帳を

一枚ずつ彼らに渡した。


「じゃあ、5分で一位候補書いて、自分の中で重複してもいいよ。

書いたら渡してね、読み上げるから。」


それぞれがうんうん考えている間に、筆者がそれぞれの担当をまとめておく。


珍太郎 : オリックス・阪神・広島・西武

シェリー: ロッテ・ヤクルト・巨人・楽天

栗田さん: 中日・横浜・日ハム・ソフトバンク


そうしているうちに、三人とも紙を書き、シェリーにまわった。


「それでは珍太郎さん、俺、栗田さんの順に球団と指名選手を読み上げてくぜ。

お手数だけど、それぞれの読み上げが終わったら、その心をおしえてくれると嬉しいぜ。」


シェリーは嬉しそうに読み始めた。


「オリックス

 鈴木 博志・ヤマハ」


「阪神

 中村 奨成・広陵高校」


「広島

 中村 奨成・広陵高校」


「西武

 田嶋 大樹・JR東日本」


「えっ、珍太郎さん清宮無し??

 それぞれその心は!?」


珍太郎が待ってましたと答える。


「オリックスは何といっても投手不足、田嶋もいいんだけど、

平野の流出を想定した場合に、リリーフもやると言っている鈴木が一番だよね。

安田や清宮をいれるには、オリックスの内野陣は人材が飽和している。


阪神は捕手を絞り込めてないのが、1位になりきれてない要因だと思う。

報道では清宮って言ってるけど、俺は絶対中村だと思う。

阪神に必要なスター性も持ってるしな。


広島は先発がもう一本欲しいというのもあるんだけど、

ここは地元のスターで、衰えてく石原の後釜というには最高だと思う。


西武は、即戦力の先発型が必須、今は雄星に頼りすぎだよ。」


栗田さんが驚く、


「たまげた、結構ちゃんと考えてるね。」


「じゃあ続いて、俺ね」


「千葉ロッテ

 清宮 幸太郎・早稲田実業高校」


「ヤクルト

 田嶋 大樹・JR東日本」


「読売

 安田 尚憲・履正社高校」


「らぁぁくてぇええんん!!!

 吉井 潤・No Rule!!!!」


模擬ドラフトで取り巻きの女子をドン引きさせてる中、

MDが大声で叫びながら割り込んできた!!


「おい、ハイボール!!

 お前たちの分も持ってきたぞ!!!!」


そのタイミングでX JAPANのRusty Nailが流れてきた!


「飲むぞ!!!ラスティーネイル!!!!」


MDはところ構わずに酒を強要しながら、大声でカラオケを歌い、

もはや模擬ドラフトをやる事は構わず、角ハイボールを流し込むしかできなくなったのだ。


シェリーがアロハシャツの男に怒鳴った。


「てめぇ!紅葉(もみじ)、店の選び方おかしいぞ!おまえ!

カラオケのある飲み屋にしたら、どうなるかわかっとんだろうが。」


確信犯的に紅葉(もみじ)が二やついている。


「舐められないようにいくしかないね!笑」


「ったく、しゃあねえな、Rock'n’Roll!」


二人はカチンとハイボールで乾杯し、

MDに向かっていくのであった。



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