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徒然枕物語 肆  作者: 緋和皐月
15/16

不透明

 故郷に帰る バスの中

 私の意識は窓の外


 流れる川の その水は

 触れれば どんな感じかな

 ひょっとしたら 冷たいのかな

 それとも少し生温い?


 つるつる大きい あの石は

 意外と さらさらしてそうだ

 2つのこの手で触れたとしたら

 ちょっとは転がるかもしれない


 柔らかそうな木々の葉

 触れたら結構 硬いかも

 知らずに指でつついたら

 ちょっぴり血が出てしまうかも


 木陰に隠れる この鳥は

 触れたらすぐに逃げるかな

 それとも私の後ろから

 ちょこちょこ歩いてくるかしら



 水も 石も 木も 鳥も

 触れてみなくちゃ分からない

 近づいて見なきゃ分からない

 聞いただけじゃ分からない


 人間だって そうでしょう


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