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精霊使いと愉快な仲間  作者: 朱式あめんぼ
第1章
3/4

Episode:01-1 新たに生まれた、らしい。

パチリと目が開いた。

だって、今、崖から飛び降りたもの。


「夢、かぁ…」


びっくりした。本当に。



ふかふかのベッドの上で上半身を起こした。


あれ。

ふかふかの、ベッド?


私の家は狭い。

だから妹と二人で一室の子供部屋では、確か敷き布団でベッドではなかったはずだけど。


キョロキョロと、都会に来た田舎者見たいに周りを見回して、驚いた。



「し、知らない場所だ…!?」




ーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーー



コンコン。


10分くらいが経っても混乱している私の部屋に、控えめなノック音が響いた。


正直私は絶句した。

ここは便所じゃないんだぞ!!



「失礼するよ、フィー」


その人はこちらが返事をしてないというのに入ってきた。


何よりもびっくりしたのは、その人が金髪碧眼で優しげな王子様風イケメンであったことよりも、その格好である。


多分、私の顔は真っ青になったんじゃないかと思う。

まさか、ここ…!



イケメンは私の顔を見て大きく目を開いた。

そんな顔でもイケメンはイケメンである。


「フィー、やっと起きたんだね」


その言葉に私はキョトンとした、と思われる。


〝やっと起きた〟とはどういう事だろう。

寝坊、とか?



「今の君は5歳だよ。言葉は…理解できる?」


このイケメンは5歳児を馬鹿にし過ぎだと思う。


とっさに声が出なかったので、私は挙動不信ながらも頷いた。



「そっか。どういう状況かは理解できてるかな?」


うん?話がどんどん可笑しくなっていってる。

私、今までこの人と過ごしてきたとか、そういうわけじゃないの?どこかで拾われたとかそういうの?



「流石にわからないよね。君は、5年前に生まれから、今日初めて目を覚ましたんだよ」


うん、えっとさ、まあ、ね?

イミガワカリマセン。


まず言うとそんなこと有り得るはずがない。

5年間飲み食いしてないということは、それは間違いなく死体である。

しかしそれが私のことであると言われると、私は死体なの?ということになるが思考しているし、身体も動く。

そもそも、私が5歳ってどういう事だ。

いや、それよりも、ここ、本気で異世界な感じですか…!?



ふぅ、と息を吐いて心を落ち着ける。

それだけでこの状況を理解することなど出来ないが。


「…5年間、眠るということは、この世界では普通なの?」


敬語を話すつもりが、緊張やら何やらでタメ口になってしまったが見逃して欲しい。

彼が言うには私は5歳児なのだから。


「そうだね、普通は1年や2年かなぁ。稀に3年の人もいるよ。あのね、人間はその期間で身体に魔力を溜めるんだ」


彼はそう言って、苦笑いをした。



「魔力って、わかる?大抵の人間は、目覚めた時点で何故かそれなりの知識を持っているんだ。眠っている間に大人達の言葉を聞いて学習しているんじゃないかって、僕は考えているんだけどね」


まさかの一人称〝僕〟!?

…って、そこじゃない。

そんなことが一体とどうして有り得るというのだろう。



異世界。

その一言で私は納得したことにしよう。

調べることなんで出来ないし、仕方もわからない。

今はそうするしかないのだ。



「ごめんなさい。わかりません」


言いながら少し目線を下げると、彼は私の頭に手を乗せ、優しく撫でてくれた。


「大丈夫だよ。わからないことを教えるのが大人の役目だから」


見た目20歳前後だが、しっかりした人だなぁと感心して見つめていると、目が合って、それからニコリと微笑まれた。


イケメンなのに、色素補正もあるとか、なんかとにかく狡い…!!



「え、ええと、まず聞きたいんですけど…」



5歳児らしい、小さな両手を見ながら口を開く。

聞きたいことはたくさんあるけど、まずは。





「貴方は誰ですか?」






1話はまだまだ続きます。細かく分けてごめんなさい。

慣れて、余裕が出てきたらもうちょっとまとめたいと思ってます。


イケメンさんは非常識ではありません。

こっちの世界から見ると、非常識なのは主人公なのです。

(私たちの世界では2回のノックはトイレですが、向こうはきっと違うのです)



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