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犬であること  作者: こう
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河原

河原から出てうろうろしてもご主人様の匂いはない。僕は不安になった。知っている匂いを探して歩き回る。お腹も減った。何か食べれるものはないだろうか……。

黒い鳥が何かを食べている。僕はその匂いに惹かれた。でも、ダメだ。ご主人様がダメって言ってた。怒られちゃう。僕は空腹に耐えながらまたご主人様の匂いを探した。


暗くなってきた。結局ご主人様の匂いは見つからずまた河原へ戻る。うずくまり目をつむる。昨日より今日は寒く感じた。お腹も減っている。ご主人様に会いたい。ご主人様はどうしたんだろうか。そんなことを考えながら眠った。


同じような日が何日も続いた。

僕はようやくちっちゃい動くものを捕まえられるようになっていた。でも、満足いくほど食べられない。ご主人様にジャーキーをもらいたい。ご主人様またくれるかなあ。


また何日か過ぎて僕は今とても眠い。お腹が減っているんだけれど、眠気に勝てなくて何も食べていない。餌をくれる人はいたれけど、ご主人様に怒られちゃうから食べないんだ。だめだ、もう眠いよ。

僕は夢を見た。誰か、何か言ってる。誰だろう。

「……んげ……にして……や……う」。

僕はその言葉を聞きとることなくもっと深い闇に落ちた。

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