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学園祭三日目・前編

「今日は真面目に報告しないとね」


「そうね。主任に怒られちゃうわ」


ユートとレイリは、真剣な顔で言った

さもありなん、彼らは昨日、一昨日と報告をサボったのだ

いくら優しい神在でも、何らかの罰が与えるだろう


しかし、今日は八岐大蛇決定戦がある

この戦いの報告は、神在や研究所にとって重要なものになるだろう

そのため、ユートとレイリはいつも以上に真剣だった

二人は頷きあうと、手を繋いで会場に入って行った




美斬と涼悟は教室にいた

周りにも沢山の同級生が、決定戦に向けて準備をしている

武器を手入れする、龍に予め指示をだす、パートナーと声を掛け合う…

それぞれがそれぞれの方法で、最高の状態で戦いに挑めるように


「涼、炎花、炎牙。私、今日は最初から飛ばして行くから」


美斬がそう告げると、涼悟はニヤリと笑って答えた


「ああ。お前の全力を、見せつけてやれ…」


『美斬様、遠慮は必要ありません』


『私達も全力でサポートいたします』


二人と二匹が意気込んでいると、癒亜と翔兵、治架と宵闇が来た


「よぅ!ちゃんと準備してるか?」


「美斬、無茶したらダメだからね?」


『うふふ♪だぁ~いじょぉぶよぉ!美斬ちゃんが負ける訳、ないじゃなぁい!』


治架はカラカラと笑いながら、美斬と涼悟の周りをぐるぐると飛び回る

宵闇は、翔兵の腕に巻き付き沈黙している

どうやら寝ているらしい


「あら?そうとは限りませんわよ?」


そう言いながら霖華が涼悟達の元に歩み寄って来た

隣には大和がいる


「だって、私達も出場しますから」


「…ああ」


『大和さんなら負けませんよ!僕がいますからっ!』


『疾風がいると、逆に、不安』


碧夜が呟くと、霖華以外全員が頷いた

疾風は、そんなぁっ!と言っている


「まぁ、どちらにしても」


「…全力で行かせてもらう」


霖華と大和は、右手を差し出した

涼悟と美斬は笑いながら握手する


「お手柔らかに」


「決勝でね!」


握手を終えると、霖華達は去って行った


「さってと、俺達もそろそろ行くわ」


「混みそうだから、早めに場所取りしないと」


『頑張ってねぇ!応援してるわよぉっ!』


翔兵達も、会場である闘技場に向かって行った

他の生徒達も既に会場に向かったらしく、教室には涼悟達しかいない

涼悟は美斬の手を握り、真っ直ぐに見つめる


「なあ、美斬」


「何?」


いつの間にか、炎花と炎牙は退室している


「あり得ないとは思うけど……危ないと思ったら、下がれよ」


涼悟は真剣な瞳で言った

美斬も瞳を閉じ、囁くように答える


「分かってるよ…。でも、涼も気を付けてね。涼は、足遅いんだから」


「お前に比べたらな…」


涼悟は苦笑し、立ち上がる

美斬も瞳を開き、涼悟を見上げる


「行くか、『焔の舞姫』…」(フレイム・ダンサー)


美斬も立ち上がる


「うん。『静炎の騎士』様!」(フレイム・ナイト)


二人は手を取り、歩き出す


戦場へ―――



続く…













この勢いだと、三部に別れそうです


美斬と涼悟の二つ名を出しました!

ネーミングセンス皆無ですね…

これでも、美斬のはすごい考えたんですが、涼悟もルビを振るべきか否かで悩み、結局付けました

そしたらこんな感じに……(泣)


リクエスト、随時受付中でーす!

それでは、また次回でっ!

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