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挨拶

『ただいまー!! 』


『おじゃまします。』


それぞれが玄関で挨拶をすると、奥から一人の女性が表れた


「あっ!お母さん、ただいま !! 」


「ただいま、母さん。」


「おかえりなさい。涼悟、寒菜。」


この女性は《鬼龍明菜》

涼悟と寒菜の母親である

髪は腰まで伸びたライトブラウン

瞳は蒼色だ

水色の浴衣を着ている


「あら、そちらの娘が美斬さん?」


「はい。火刀美斬です。二週間、お世話になります。」


『私は炎花と申します。よろしくお願いいたします。』


「ふふ、そんなに畏まらなくていいわ。さ、上がって。主人が待っているわ。」


こうして一行は屋敷の奥へと進んでいった



「あなた、入ります。」


「うむ。」


カラカラ…


「ただいま、お父さん!」


「ただいま。」


「うむ、お帰り。」


彼は《鬼龍冷路》

涼悟と寒菜の父親であり、鬼龍家の当主である

髪は白髪で、瞳は蒼色だ

黒い着流しを着ている


「そちらの娘さんは…。」


「火刀美斬です。初めまして。」


『美斬様の龍の炎花と申します。』




「うむ、わしが涼悟の父、鬼龍冷路だ。よろしく。いつも涼悟が世話になっている。」


「いえ、私の方こそお世話になっています。」


一通り挨拶を終えると

寒菜は部屋に荷物を置きに、明菜はお茶を用意しに部屋を出た

すると、涼悟が真剣な顔で冷路を見た


「…どうした?涼悟。何か言いたい事があるのか?」


「父さん、俺は美斬と付き合ってる。」


冷路は少し驚いた顔をしたが、すぐに戻った


「ほう…。いつからだ?」


「ついこの間から。」


「そうか…。それで?」


「へ?あー…、いや。一応紹介したほうがいいかと。」


「ふ、涼悟に彼女が出来るとはな…。将来が楽しみだ。はっはっはっ!」


「うるせぇよ!ったく…。///」


涼悟は照れてそっぽを向いた

すると冷路美斬を見て、何かに気づいた


「冷路、このお嬢さんと話がある。少し、外してくれないか?」


一瞬、涼悟は迷うような視線を美斬に送ったが、美斬が大丈夫だと涼悟を見たので何も言わずに部屋を出た


「さて、美斬さん。君は…例の火刀家の異端児かね?」


「…!やはりお気づきになりましたか。」


「ああ。君は覚えていないだろうが、わしは君を見たことがあるのだよ。」


そう、冷路は美斬に会ったことがあるのだ


「あの頃から君の事が気になっていたが…、涼悟と付き合ってるとはな。だが、元気そうで安心したよ。」


「…ありがとうございます。しかし、いいのですか?私は…人間ではないんです。」


「それも聞いている。…大変だったな。」


そう言い、冷路は美斬の頭を撫でた

優しく、そして温かい手だった


「君は優しい娘だ。涼悟の相手が君で良かったよ…。ありがとう。」


その言葉と温かい手に、まるで祖父といるかのような感覚を覚えた


「…っ!あ、ありがとう、ございます… !! 」


美斬は涙を流していた

冷路はそんな美斬を優しい瞳で見つめていた…



続く…




続く…




はい、今回は涼悟の父に美斬を紹介しました

美斬の事を知っていたんですね


次回はまた涼悟と美斬が戦います

どうなるかは次回で !! お楽しみに !!

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