北海道到着
「着いたー!!」
「久々だな。夏に来ると涼しくて良いな。」
ここは北海道の岩見沢市
二人は今、駅の前にいる
学校ではないので、当然私服だ
涼悟は白いシャツに黒いジーンズ、首には蒼色の石のネックレスをかけている
美斬は黒いインナーに白いブラウス、ブラウスの裾をおへその上で縛っていて、ボタンは第3まで外している
ボトムはショートパンツだ
「お前…、年がら年中ショートパンツだな。」
「だって、動きやすいじゃん。」
そう、美斬はいつでもショートパンツをはいている
通常、女子の制服はスカートだが、美斬は『デザイン自由に出来るなら、私はショートパンツがいい。』と言い、ショートパンツにしたのだ
「スカートとか持ってないのか?」
「あるけど…、好きじゃないんだよね。スースーするし。第一、似合わないんだよ。」
ショートパンツもスースーすると思う
だが作者的にもスカートは嫌いなのでつっこまないでおこう
「そうか。まぁ、いこうぜ。」
「うん。走る?」
「いや、すぐ近くだから歩いて行く。」
二人は歩き出した
すると、今まで涼悟の腕に巻き付いていた炎牙が元のサイズに戻り、涼悟の隣に来た
『実家に帰るのも久しぶりですね。奥さま方は元気でしょうか?』
「たぶん元気だろ。…ていうか、寒菜!! そろそろ起きろ!! 自分で歩け!! 」
「ぅにゃ!? 」
寒菜と呼ばれたのは、涼悟の妹の《鬼龍寒菜》
髪は金髪のおさげで、瞳は蒼色だ
水色のワンピースを着ている
『寒菜ちゃん!起きてください!』
この龍は《観癒》
寒菜の龍だ
色は深緑、瞳は橙色
「いーじゃん!! このままおぶってってよ!! 」
そう、涼悟は寒菜をおんぶしているのだ
しかも涼悟は自分と寒菜の荷物を持っているので、かなりきつい
「いいから降りろ!! さもないと、落とすぞ!? 」
「ちぇっ、けち!! ねぇ?お姉ちゃん。」
「ふふ、じゃあ私がおんぶしてあげようか?」
なぜここに寒菜がいるかと言うと
涼悟と美斬が学園の校門で出発しようとしていたところに、同じく実家に帰る寒菜と出くわしたのだ
そのまま3人は同じ飛行機に乗り、同じ列車に乗ってここまで来た
ちなみに、美斬と寒菜はすぐに仲良くなり、寒菜は美斬の事を『お姉ちゃん』と呼んでいる
「あと5分ぐらいだから黙って歩け。」
「は~い。」
5分後―――
「あ、家が見えた!! 」
「おー、久々だな。」
『本当ですね。』
『皆元気だと良いね。』
鬼龍兄妹は懐かしみ
「うわぁ… ! おっきい家だね。」
『そうですなぁ。』
美斬と炎花はその大きさに感心していた
なぜなら門がまずでかく、門から先が見えない
もはや家ではなく屋敷だ
門には『鬼龍家』と書かれている
続く…
北海道到着です
今回は私服を着させてみました
いかがでしょうか?
そして、妹登場!!
どうなるでしょうか!!
次回もお楽しみに!!
妹ちゃんを設定に加筆しておきます