絆
「…これが昨日の事と、私が隠してた事だよ。」
美斬が話終えると6人に沈黙が降りた…
「…そうか。そうだったのか…。」
最初に沈黙を破ったのは、意外にも大和だった
「どうして納得しているんですか?大和さん。」
「…俺の家も、代々《魔物》を狩る一族だ。だから火刀家とも関わりがある。それで、火刀家に異端児がいると聞いた事があったが…それが美斬だったか。」
すると、癒亜が美斬を抱きしめた
「え?ゆ、癒亜?どうしたの―――?」
美斬が驚いて癒亜を見ると
「ごめんね……ごめんね、美斬…。」
癒亜は、泣いていた
美斬には辛い過去があるのにそんな素振りを見せなかった事に
「ずっと…ずっと一緒にいたのに、私、気づかなくて… !」
「…いいんだよ、癒亜。私がずっと隠して来たんだし。癒亜達がいたから寂しくなかった。ありがとう、大好きだよ… !」
「私も…、私も大好きだよ!! 」
すると、翔兵達も…
「まぁ…正直驚いたけどさ、だからって美斬の事嫌いになるわけないじゃないか。」
「そうですわ。私達、親友じゃないですか。」
「…嫌いになるほうがおかしい。」
「っ!ありがとう、皆…!! 」
美斬は涙を浮かべながら微笑んだ
その後6人は、昼休みを談笑して過ごした
キーンコーンカーンコーン…
「ヤバッ、予鈴だ!? 次の授業国語だっけ?」
「…そのはずだ。」
「じゃあ、急がないとな!」
「そうですわね!」
全員急いで立ち上がった
「ほら、美斬!急ぐよ!」
「うん!行こ、涼!」
「ああ!」
二人は手を繋いで走り出した
おまけ
「そういえば、癒亜を手伝ってくれた中等部の娘ってどんな娘?」
「う~んと…確か、おさげの金髪の娘だった気がする…。あ、あと瞳は蒼色だった。」
「っ!? なあ、癒亜。…その娘は関西弁だったか?」
「へ?うん。何で分かったの?涼悟。」
すると涼悟は言いづらそうに顔をしかめた
「そいつは……俺の妹だ…。」
続く…
皆優しいですね…
特に癒亜は
美斬の悩みに薄々感づいていたんでしょうね
内容までは把握出来なかったみたいですが…
今回の事で二人の絆はより深く、強固なものになりました
もちろん他の皆とも
さてさて、次の次の回ぐらいから夏休み突入です
こっちは完全に冬なのに…
まぁ、次回もお楽しみに!! …してください
今回、投稿が遅れて申し訳ありませんでした
久々に三國無双6をプレイしたらはまってしまい…
気がつけば午前1時でした
え、待ってない?
…そんな事言わないでください(泣)