昼休み
―――キーンコーンカーンコーン…
「ふぅ~…午前の授業終わったー!!」
「ねぇ、美斬。今日一緒に屋上でご飯食べない?」
「いいよー。でも珍しいね、いっつも翔兵と二人っきりでご飯食べてるのに?」
「ち、ちがうよ!////// あーもう!行くよ!涼悟も!!」
「はぁ!? 何で俺も!?」
「いいから!! い・く・の!!」
「はぁ~…。はい、はい。」
屋上―――
「つーか、何で霖華と大和もいるんだよ。」
「いけませんか?はい、大和さん。」
「…霖華の付き添いだ。…ありがとう。」
「あっそ。」
すると、美斬が
「ねー、癒亜。」
「ん?」
「…なんか聞きたい事、あるの?」
「…!何で分かったの?」
「んー…何となく。違うの?」
「…はあ。昔から美斬にはかなわないな…。そうだよ、今日は二人に聞きたい事があるから呼んだの。」
癒亜は美斬を誤魔化せない事を悟り、目的を明かした
「俺達に聞きたい事…?」
「…昨日、何があったの…?」
その瞬間、美斬の顔が凍りついた
「涼悟すごい怪我してたし、美斬は気絶してたし…。闘技場見たら壁に大穴空いてたし…。」
「な、何にも無いよ!! 」
美斬はあわてて否定するが、幼馴染みの癒亜には無意味だった
「嘘つかないでよ!! 何で私達に黙ってるのさ!! 昔から美斬は何か隠してる!! 涼悟も知ってるんでしょ!?」
「落ち着け、癒亜。」
「そうですわ、癒亜さん。」
翔兵と霖華が宥めようとするが、癒亜はおさまらない
「皆は気にならないの!? 絶対何かあったのに!!!! 」
癒亜は怒っていた
幼馴染みである自分に何も教えてくれないことに
その表情を見た美斬は決心したように口を開いた
「わかったよ。全部、教えるよ。」
「いいのか…?美斬。」
「大丈夫。どのみち、涼悟に話したときから皆にも話すつもりだったし。」
「…そうか。無理、するなよ?」
「うん、ありがと。…じゃあ、話すね。昨日の事と、私の事を…。」
続く…
癒亜は何となく気づいてたんです
6歳の頃からの付き合いですから
さあ美斬の正体を皆に明かしました…
どんな反応をするでしょうか?
次回もお楽しみに!!