想い重なる
「落ち着いたか、…って…。」
美斬は泣き疲れたのか眠っていた
「本当、こういうところは子供だよな。」
『涼悟様…。』
外に出ていた炎花と炎牙が戻って来た
「炎火、炎牙…。」
『美斬様の事、ありがとうございました。』
「… ! いや、俺は何もしてないよ。」
『いえ、涼悟様のおかげで美斬様は救われました…。私では出来なかったことです。本当にありがとうございました。』
炎花は本当に嬉しかった
長年苦悩している美斬を、自分はどうすることも出来なかった
だから涼悟には心から感謝していた
『これからも、美斬様をよろしくお願いします。』
「ああ!!」
「ん…あれ?炎花…?」
『お目覚めですか、美斬様。』
「うん…。」
『(ボソッ)炎花…。』
『それでは、私達所要があるので。』
『ちょっと外出します。』
『それでは。』
「お、おい!!炎牙、炎花!?」
二匹はそそくさと出ていった…
「なんなんだよ…。」
涼悟が呆然としていると
「ねぇ、涼。…今日は、本当にありがとう。私、嬉しかった。」
「そうか…。」
美斬は、先程の涙が嘘かのように微笑んでいた
「だから私も、私の本当の気持ちを言うね。」
決意をしたかのように拳を握りしめて
「私は…涼悟が好きです… ! 」
それを聞いた瞬間、涼悟は美斬を抱きしめた
「りょ、涼悟!?」
「美斬…好きだ…大好きだ…!!」
「うん…!!私も、大好き!!!!」
二人は力強く抱きあった
隙間が無いくらいに…
「美斬…。」
涼悟は抱きしめていた手を離し、美斬の頬に触れた
「…涼///」
そして、二人は唇を重ねた
月だけが二人を見守っていた…
続く…
炎花と炎牙の事をすっかり忘れてました(爆)
まあ、あの会話の中に龍達は入れれませんし…
次回からは通常運転で行こうと思います
次回も楽しみに!!