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第8夜 行方不明

夜のメールのことを忘れようとテレビを見に下へ降りる。

「おぉ、マディー。おはよう。」

ソファーでテレビを見ていたパパは珍しく整った服装だった。

「おはよう、パパ。今日はどこかに出かけるの?」

私はパパの隣に座りながらテレビを見る。

「今日は仕事だ。」

私はパパの言葉を聞いて驚く。

「えっ?やめたんじゃないの?」

私はパパの方をみながら言うとパパはシャツをしめながら答える。

「さすがにいつまでも寝転がる訳にはいかんだろ。だから、今日は店を開けるよ。」

パパは笑顔で私のおでこにキスをすると、キッチンに入る。

「じゃ、手伝おうか??」

私は立ち上がりながら言う。すると、パパはキッチンからのぞく。

「いや、大丈夫だ。トニーが手伝いに来てくれる。だから、お前はすきにしていいぞ。」

パパはいつもと違って上機嫌に答える。

トニーはパパの親友でパパと同じシェフをやっている。

よく、家に来てパパとビールを飲みながら笑い合っている。

「わかった。」

私はそういうとまた座ってテレビのチャンネルをかえる。

すると、見たかった映画がレンタルできるというコマーシャルを見る。

「レンタルショップに行こうかな・・・。」

私はそうつぶやきながらキッチンに行く。

「あ、マディー。悪いが今日車貸してくれんか?わしの車、一ヶ月使わんかったから動きそうにないんだ。」

パパは目玉焼きを皿にうつしながら言う。

「えっ?あ、いいよ。」

私は今日のレンタルショップ行きがなくなるのを残念に思いながら答える。

「悪いな。明日には直すから。」

パパはそういうと私の分の皿を私に渡して自分の分を急いで食べる。



「じゃ、行ってくるな。」

パパはそういうと家を出る。

私はパパを見送った後、ソファーに座って携帯を見る。

--9:07--

「何しようかな・・・。」

私はそういいながらテレビのチャンネルを次々にかえる。

すると、あるニュース番組のところで手がとまる。

--最近、セトルックとサンボレットに挟まれている山のサンズリーを登山中の人の何名もが行方不明です。--

「この近くの山だ・・」

私はそうつぶやくとまたニュースに集中する。

--その行方不明者の顔と名前をあげます。ジェニー・スミス、ロッキー・ブルック、サンドラ・ストーン。この顔に見覚えがありましたらすぐに連絡をください。--

私は最後に出た写真を見て息が止まった。

なぜなら、夢で殺された赤髪の女の人だったから。

私は、パニックを起こして頭を抱える。

「そんなことが・・・!!」

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