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第1夜 悪夢の始まり

私は気持ちよく目覚めたことがない。

悪夢を見て、自分の叫び声で飛び起きるか叫び声を聞いたパパに起こされるか。

今日は自分の叫び声で起きた。

いつものように汗だくの体を起こして時計をみる。

---4:47---

いつもより起きるのが遅い。どちらかというとよく眠れた方だ。いつもなら3時に目覚める。

ベッドから出て汗だくの体を洗うために洗面所に向かう。

あくびをしながらシャワールームに入る。

これが私のいつもの朝。

シャワーし終えるとタオルを巻いて自分の部屋に戻る。

長袖のシャツとジーンズをはく。

今月は9月、まだ暖かい月だけどこの町、セトルックは一年中寒く、めったに太陽がでない。

鞄に教科書をいれて下に降りる。

「マディー・・か?」

突然の声に驚く。パパだ。また飲んでる。

「また、飲んだのね。」

私はため息混じりに言ってソファで寝てるパパに毛布をかける。

そして、キッチンに入って朝ごはんをつくる。ふと窓を見るとが雲におおわれていることに気づく。

「やった・・」

太陽が出ている日は、なるべく外に出たくない。

パパの朝ごはんを冷蔵庫に入れて、自分の朝ごはんを急いで食べる。

そして、カバンを持って愛車のトヨタに乗る。セトルックは田舎の方だから私の車は高い方だ。でも、中古車でラジオが壊れている。音楽好きの私にはちょっときつい。

何分か後にルーの家につく。

「おはよう!マディー」

ルーは満面の笑顔であいさつしてくる。私は出来るだけ笑顔であいさつをかえす。

「おはよう。ルー。」

ルーは細い手で車のドアを開けて入る。

「今日は・・その・・・ありがと。」

ルーはオドオドしながら言う。

「うん。」

ルーの車は故障して修理に出しているから今日は私がついでにルーを学校まで連れて行く。

いつものようにルーは私に話しかけていて、私はそれをだまってきいていた。

すると、いつのまにか学校についた。

「じゃ、数学の授業で!」

ルーはそういうと自分の授業場所に向かう。

私も、歴史の教室に急ぐ。


教室についた私は教科書を出す。

すると、突然の頭痛に襲われる。

あまりの痛さに私は持っていた教科書を床に落としてしまう。拾おうとしたけど、私はそれどころじゃなかった。なぜなら、頭の中で雑音のような音が響いてきたから。

『・・・ねむい・・あの・・・なんだよ・・いつ・・・』

あまりのうるささに私は目がまわり、意識が遠のいていく。

「大丈夫??」

私は沢山の声の中で一番、魅力的でなめらかな声に気づく。そして、意識がもうろうとしてるなか魅力的な声をした人が前にたって教科書を差し出しているのに気づく。

「あ・・・ありがと。」

私は頭痛がひどくて顔を見上げることが出来ずに教科書だけ受け取ろうとする。

すると、私よりも冷たい何かに触れたと思った瞬間に頭の中に沢山のフラッシュが浮かぶ。耐えきれなかった私はついに意識を失った。

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