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金平糖
穴の空いた肺胞から
金平糖をコロコロと洩らす。
宙に浮いたそれが
夜空に向かって飛び上がる。
やがて、
無数に輝く星と溶け込む、その瞬間。
瞼裏に星屑のような火花が散る。
チリチリと弾けて
パチパチと爆ぜる
金平糖が鼻腔に落ち、気道を通り、肺に落ちる。
咳払いを一つ。
星を眺めて反転した身体を揺らす。
腕が浮く、足が浮く、
体がふわりと持ち上がり。
夜空へ飛んで行ってしまいそうだった。
金平糖がコロコロと鳴る。
喉の中で、肺の中で
肉壁にコツコツと当たって音を立てる。
穴の空いた肺胞抑えて、
宙に求められた金平糖に、
静かに、静かに、嫉妬した。




