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白無垢
今日はあの子をみていたんだ。
そう、あの子を。
ずいぶんと遠くに
行ってしまったようで、
すがりつくには、
腕の長さも力も足りない。
そうやって勝手に
おいていかれた、
見捨てられたと嘆いては、
自己嫌悪に陥るのだ。
あの子はいつの間にか、
遠くに行ってしまっていたんだ。
すぐそこにいるのに、手が届くのに。
私は、最後には笑って送り出すのだ。
笑い、泣きながら、
祝福の言葉を添えて。
おめでとう。
この言葉に嘘はない。
煙に色んな感情を乗せて、
煙たなびく、秋の夜。
私はほほえんだ。




