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第2話 貧乏子爵家

-side ラルク-



「あーう?」



 目を開ける。

 視界がまだぼやけている。

 どうやら、無事転生は成功したようだ。

 手がもちもち。赤ん坊らしい。まあ、これも想定内だな。

 それはそれとしてここはどこだ?

 明るいのはわかる。

 赤ん坊だから手足を動かせないのはあれだな。

 モゾモゾと動こうとする。



「んっ……んんっ……ラルク?起きたのね……」



 上から女の人の声がする。

 意味も何となくわかる。

 神様が異世界の言語を理解できるように良きにはからってくれたのだろう。

 それはそれとして、ラルクと呼ばれていることから、俺の名前は多分ラルクだろう。フランス語で虹という名前。いい名前だ。この人は多分ママだな。

 これがもし、乳母だったらラルク様になるだろうし。

 まあ、今日のところは名前が分かっただけでも良しとしよう。赤ん坊は寝るのが仕事だというし寝るか?



 --スピースピー



「へ?ミルクあげようと思ったんだけど……さっき今でまた寝ちゃった?嘘でしょ?」



 なんかびっくりされたが、意識がすでに遠くなった俺は再び寝る事にしたのだった。



  ♢ ♢ ♢ ♢ ♢



「おーい!ラルクー!」


 

 それから、しばらくぐーたらぐーたらしてたら、知らない男の人が入ってきた。

 金髪碧眼。イケメンな人だ。

 何かね?俺は今絶賛眠い。



「パパだよー」



 パパかー。優しそうな人だ。良かった。



「あーう(おはよう)」

「ふふっ!かわいいな」



 言葉はまだ話せない。意思疎通は泣くか笑うか怒るかのような表情がメインだが、まあ、仕方ないな。



「ゼクス様!お戻りください!ただでさえ、家計は火の車なんですから!」

「げっ!子どもの前でなんて言うことを!今行く!」

 


 しばらくすると、黒髪黒目の若いイケメン執事がとんでもないことを言いながらやってきた。

 焦った様子で、パパも帰って行った。

 まじかー。うちの経済状況は悪いか。部屋にある品はそこまで安っぽそうなものはないんだけどな。

 華美すぎず、程よく品が良い品々が並んでいる。

 ちなみに、今世でのパパの名前はゼクス、ママの名前はキャロルらしい。



 ♢ ♢ ♢ ♢ ♢


 

「あう、あーう!(よし、やるか!)」


 

 転生前に神様に赤ん坊でもできる魔法の訓練を教わった。

 赤ん坊は暇だから、その間に訓練をすると他の子どもと大きく差ができるらしい。フハハハハハ!

 まずは魔力の操作の訓練だ。

 全身で魔力を感じ、ぐるぐると体内で魔力を動かす。


 

「あーう(ライト)」


 

 光で辺り一体を埋める。

 光魔法が1番魔力の操作を鍛えるのに有効だからだ。

 火魔法や水魔法みたいに扱うのに危険も少なく、消費魔力も多いからね。



「あーう(いい感じ)」


 

 今日もいい感じに訓練できているよきかなよきかな。

 満足そうにうんうんと頷く。



 ーーガチャ!

 油断してのんべんだらりと訓練していると、急にドアが開いた。あ、やべ。



「ぎゃーー!」

 


 ママが悲鳴の声をあげる。

 その後、家中が大騒ぎになったのは言うまでもない。

 そりゃ、赤ん坊が魔法使ってたら驚くよねえ、油断してた。


 

 

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