第二話 ここはどこ?
「うーん、、、」
ぼんやりとした目を擦り、ベッドから体を起こした。周りを見る限り自分の知っている場所ではない。曖昧な記憶をたどり、今何が起きているのかを考えていると聞き覚えのある声が聞こえた。
「たけさん!」
ドアを見るとニコニコさんがいた。
「ニコニコさん!?どうしてここに?」
度重なるおかしなことに頭が混乱し始めた。
「たけさん、覚えてないの?モニターに取り込まれたんだよ。」
その一言でふと思い出した。
「あー!そうだ!そうだった!」
思い出した喜びで同じことしか言わなくなっていた。
「てかなんか私、腕に変な模様ができてるんだよね」
そういってニコニコさんは腕をみせてきた。
「あれ、僕にもついてる」
そういい触ると空中に文字が浮き上がってきた。
「わあ!」
とニコニコさんはわざとらしく驚いた。
「なんだこれ、、、ステータス?」
僕は脳をフル回転させた。
「大体分かってきたでしょ?」
ニコニコさんはそういい、ニヤリとした。
「RPGの世界に転移した?」
そういうとニコニコさんは喜び始め、
「そう!異世界転移ですよ!前から夢だったんですよ!」
喜んでるニコニコさんを見て
「こんな状況でよく喜べるな!?」
とツッコミを入れた。