そんな感じですね。
え~と・・・
やはり、誰も助けの手を出してくれません。
至って通常運行。
案の定ってやつです。
やっぱり天涯孤独なボッチちゃんは変わらないのね。
唯一の望みだったんが、俺を遠目から物珍しそうに見てた人達。
だから愛想振り撒きました。
ニッコリ。
がっつり目を逸らされた。
そりゃそうよ。
見ず知らずの他人に手を伸ばす様な物好き、そうそう居たりはしないわな。
ふん!
ほえ?
自分の能力で何とかすりゃー良いんじゃん?とな?
無理、無理。
自分で何かするって~のは絶対に無理。
異世界転移なんでしょ?って?
まあ実際、俺って、そんな感じなんだけど、一般的に言う、それとはチョッと違うんだよ。
詳しく言えば、俺の場合、この世界へ飛ばされて来たんだ。
ん?
俺は誰と話してんだ?
ま、いいや。
続けよ。
勿論、物語当初の、もろもろなイベントは一応体験いたしました。
ええ、滞りなく。
変な空間で、元居た世界での俺の死が予定外だった事から始まる話を聞き・・・
いや、聞かされただな。
で、その説明してくれたのが神様だった。
本物かなんて解らない。
そもそも、自分で自分の事を"神様"だと紹介されても、嘘か誠かなんて判断出来ないじゃんね?
ま、それっぽくはあったけど。
そんでもって、その後、色々と有って・・・・飛ばされた。
気付いたら見知らぬ土地。
呆然とする俺。
この辺までは、よくある小説の譚と、ほぼ同じ・・・・
なのかな?
でだ、その後しばらくして、神様からの言葉が届く。
《すまない・・・何とかしてはやりたいのは山々だが、そこは私の管理外でな、これ以上は君に干渉出来ないんだ。何もしてやれんかったが、まあ、気合い入れて頑張ってくれ》
以上、回想終わり。
ん?
あまり、詳しく説明できて無かった気がするけど・・・
ま、俺の伝達能力なら、こんなもんが限界さ。
あ!
神様は、ああ言ったけど、実は贈り物は貰ってる。
天恵っていうのかな?
よー解らんけど、それ。
貰ったんは今の体。
若く成ってるよ?
14、15才ぐらいに。
あと、デッポリ体型だったんがシュッてなってる。
いやー
ホンマ嬉しいよ。
細身な体ってのは長年の夢だったもん。
なんてったって、俺、物心ついた時からの永遠の肥満だったんだ。
何やっても変わんなかったんよね。
うん、うん、軽い軽い。
でだ、その他は・・・
無い。
もとい、あと1つ。
新しく生きていく世界にも来させてもらってるってこった。
こっちについては、飛ばされてだけどさ。
まあ・・・そんな感じですね。