状況では無いんだよね。
パチクリ、パチクリ。
ありゃりゃ・・・
こりは、ホンマに異世界ですわー
俺、多田池 順伊は、ひょんな事から元居た世界とは異なった世界へと飛ばされて来てしまいました。
ハイ!
おしまい。
・・・・・・
って、終われるかい!
あ!
異世界に来てるってーのはホントやかんね?
すっごいっしょ!
えっへん!
それはそうとて・・・
これからの俺、どうなりますやらと心配。
とは言うものの、すっげーウキウキワクワクしてるってゆうのもホント。
すなわち、今の俺ってーのは、チョッピリ不安でドキドキ、でもテンションはすこぶるまーくす!
つうやつでつ。
危機感がうすい?
いやさ、気にしない気にしない。
だってさ、俺ってば、異世界譚大好きっ子なんだもん。
高揚感の方が勝るさね。
はっはっはー
しかもさ、今、正に自分が、その中心人物やってる感じになってんだから仕方ないと思わない?
それにね。
チラッと横を見れば、どかどかっと歩くドワーフさんが居てる。
そして、ぐるりと辺りを見渡せば、いかにも"エルフさんでしょ!"って人や"獣人さんだよね?"って思える人が、わんさと目に飛び込んでる。
さっきすれ違がった人は、いかにも"冒険者やってます!"って感じな格好だったしね。
そして、な、なーんと、今より、ちょんころびっと前には、魔法で火を、えいやーしてるのを目の当たりにもした。
そんなこんなを見て、心踊らすなってのは無理だわさ。
まっごう事無く"いっつぅぁ異世界!"でつ。
あ!
そういやあ・・・
俺の昔のアダ名ってば"いっつぅぁ"だった。
なして、そう呼ばれてたんか知らんし、何時から、そう呼ばれてたんかも忘れちゃってるけど、そうだったんだから仕方ない。
いやはや懐かしいのー
どこか遠い目で思い出してみた。
ま、今じゃ関係ない話だけど。
因みにだが、この世界に来る前の俺。
実は、昔を懐かしんだり、歩んだ生い立ちの選択を後悔したり悔やんだりするのに十分すぎる歳月を経験したオヤジだ。
実年齢?
言わないよ。
だって、興味無いでしょ?
前世の俺の話なんて・・・
え?
聞きたいて?
嘘でしょ?
・・・・
ま、気が向いたら、そのうちって事で。
でだ。
これからの行動方針。
・・・・
ど、どないしまひょう?
予定が未定です。
今、解ってるのは、ひょんな事で来てしまった世界なんだけど、どうにかして、ここで俺は生きていかなければ成らなく成ってしまったつーこった。
つまりさ、ホント言えば、浮かれてばっかいられる状況では無いんだよね。