22 前日
剣術部のマネージャーの仕事にも慣れてきました。
今日はヴィヴィと共に、武道場横の執務室で練習計画を立てています。武道場の横になぜ執務室がと思っていましたが、こういう時に使うのですね。
「少し休憩にするわ。」
「はい!」
「あんた、羊羹は食べられる?」
「羊羹?」
「あぁ、知らないか。甘いものは好きよね?」
「はい!」
「ならきっと食べれるわ。今持ってくるから、待っていて。」
ヴィヴィは執務室を出て行きました。
初日と比べれば、ものすごく仲が深まったと思います。仕事以外の話もするので、ヴィヴィの交友関係なども知っていますし、私も知られています。
そういえば、ヴィヴィは私の頭に花瓶が降ってきた噂は耳にしていないようでした。なぜでしょうか・・・?ま、どうでもいいことですね。
練習計画は、部員それぞれに作ります。かれこれ2時間使って、やっと3人の計画ができました。ヴィヴィの方は8人分完成させています。すごいですね!
部員たちの希望と顧問の指示を見て、マネージャーの視点から無理のない範囲の練習を計画するのですが、まだ入って間もないのでわからないことだらけです。
型を覚えたい部員と体力づくりを指示する顧問・・・どうすればいいのか悩んで全く書けない時もあります。
ヴィヴィが帰ってきました。
羊羹は私の好きなものに入るおいしさで、濃い緑茶によく合う食べ物でした。
「気に入ったようで良かったわ。こういう系統が好きなら、次はどら焼きでも持ってくるわ。どうせ、知らないんでしょ?」
「どら焼き・・・それも甘いんですか?」
「そうよ。本当に、甘いものが好きね。ここまで喜ばれると、持ってきたかいがあるわ。」
ヴィヴィは世話焼きというのでしょうか?こうして、休憩の度に持参したお茶菓子を私に食べさせてくれます。世話焼きではなく、餌付けですね!
「甘いものが好きなら、今回の雪見会は楽しめるわね。デザートに力を入れているって聞いたから。」
「本当ですか!それは楽しみです~」
「そういえば、あんたダンスは踊れるの?」
「はい。グレットに教えてもらったので。そういえば、明日はダンスの授業がありますね。他の人と踊るのは初めてです。」
「グレット様と・・・なら、明日のペアもグレット様と?」
「その予定です。」
授業中は、ペアの人と踊ることになっています。
私は友達がクラスにできなかったので、グレットが誘ってくれました。踊りなれた人となら安心ですね。
「私は、いつもの友達とペアを組んでいるわ。男にべたべた触られるのは嫌でね。」
「うちは、兄が同性ペアです。」
通常男女のペアを作るのですが、兄は男性とペアを組んでいます。女性が1人少なく、男性が2人多かった・・・という悲劇ですね。
「相手によっては需要がありそうね。」
「?」
「・・・まぁ、頑張って。」
「はい!」
明日のダンス。彼と踊れるので楽しみです。
学校に通うになって彼と一緒にいられる時間が増えると思っていましたが、実際はあまり増えていません。主に、用事とやらの奴のせいで!




