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宝箱の運が良すぎた。武器は出なかったけど。

俺の名前は月縛ツキシバ ラク。どこにでもいるような平凡な大学1年生である。

・・・・・・だが平凡なのは見た目だけ.....中身は平凡以下である。


ーーーーー自分は報われていない... 才能がない... 死のうかな.....


そのようなことを考えながらファミレスで今オムライスを食べている。今はもう夜中の8時...あたりは真っ暗で外をスーツの着た人たちが歩いている。仕事終わりだろうか...


ーーーーーー味がしない....おいしくない.... 死のうかな.....



店員から出されたオムライスを半分食べたところで持っていたスプーンを皿の上に置き、ファミレスで働いている女の子を見ていた......同い年くらいであろうか...非常にかわいらしい子だ。

・・・・・・・・・とその時その女の子とたまたま目が合った。


ラク「 ッ!?」



俺は恥ずかしくなり、すぐに目を背け、再びスプーンを手に取りオムライスを口に頬張る。

ーーー何見てんだ・・・こっち見ずにちゃんと働けよ.........

俺は少しにやつきながらオムライスを完食し、重い腰を上げた。ーーー向かうのはあの可愛らしい、目が合った女の子のいるレジである。少しドキドキしながらレジの前に立つ。


店員「ありがとうございます...830円になります。」


ラク「あ、10000円からでお願いします。」


俺がその言葉を言い終えた瞬間に彼女の表情が曇る.......あ、このパターンね。



店員「....チッ。クソが...細けぇのねえのかよ童貞チビが.....じろじろ見てきやがって...死ねよ...ボソボソ...」


ーーーーーーーーだよね。


店員「9000円のお返しです。ありがとうございました!!」


ーーーーーーおい...130円はどうした?


早々と立ち去っていく女の店員。俺は9000円を手のひらに置いたまま、呆然とそこに立ち尽くしていた。

・・・・・・その後、少したってから店を出た。



店員の態度にあまり驚きはしなかった。・・・というのも小学校、中学校、高校ともにいじめられ、特にこれといった特技もなく、勉強やスポーツは全くできない......容姿はもっと最悪である。ヒョロヒョロのモヤシ野郎....といったところだ。

要するに必要のない人間ってことだ。俺は。


ーーーーーーー死のうかな.....



そんなことを考えているとアパートの前に着いた。......がアパートの軒にある電柱の傍に何かいる。

猫かな....黒い塊みたいな.......なんだろ?あれ?



?「ニャーン...」


ーーーーあぁ、にゃんにゃんか...ん?...


その時俺は背筋が凍り付いた。あり得ないものを見てしまった。




ーーーーーーこの猫...首ないじゃん.......




と次の瞬間俺の首に激痛が走った。ーーーーー世界が反転する。 ドサァ!!と何かが落ちる音がした。


俺の体が見える.....あれ?.........



ーーーーーおれの..から......だ...くび..な..ぃじゃ.......





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーえ?


俺は見たこともない森の中の大きな神殿の入り口にいた。










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