課金は正義の味方の武器です。9
役所で雪乃の住所変更等を済ませては、学校の帰り道に俺が毎日通う【喫茶店ステラカフェ】を雪乃に教えようと思い、見慣れた薄暗い路地裏。
「お兄ちゃんがよく来る店ってこんな怪しい道の先にある?」
「怪しいのか?普通の人からしたらそう見えるのか……」
「お兄ちゃんはなれたからそう見えないだけかもしれないけど、中学生をつれて歩く道じゃないよ?」
「そう?結構見るぞ?」
「あのね……それは、多分パパからお小遣いをもらってる子達」
「中学生なのに、そういう知識あるの?誰から教わったの?」
「お婆ちゃんが言ってたの!そういうパパと名乗る人には付いて行かない!ってね」
お婆ちゃん何を教えてる……俺の可憐で純粋な妹を汚さないでくれ!
やっぱり、一人で歩いて来る道より、誰かと話している方が体感的に到着するのが早い。
見慣れた古びた外観、重々しい雰囲気を漂わせる漂わせる木製のドアを開けたその瞬間。
「瞳いい!!このばっかもん!また学校サボったのか!!」
この渋味のある怒鳴り声。
間違えるはずがないこの声、ほぼ毎日聞いてる。
ステラカフェオーナーの保見虎太郎だ。
「お兄ちゃんまさか…学校よくサボるの?」
店長の怒声に素早く反応する雪乃は横目で俺を見つめてくる。
これは、俗にいう妹からのジト目……たしかにいいもんだ!
「今日は、妹の住所変更等あったから休んだのよ、そしてここに来れば俺がいるってことで新しいお客さんを紹介しにきた所だよ」
午後13時、この時間帯は特に客の出入りは少なくお店はオーナー以外誰もいない。
暇だったから掃除をしていたのか、三角巾をして白いエプロンに箒を持っていた。
「お兄ちゃん、この格好は、可愛いけどいきなりどなるイケおじ様はだれ?」
「イケおじ様とは!中々いい目をしているね、お嬢ちゃん。本当にこの瞳の妹なのかい?」
「正真正銘の俺のかわいい妹だ。ほら、雪乃自己紹介しなさい」
「天霧雪乃です!中学二年です。瞳のかわいい妹です」
と笑顔を見せる雪乃。
自分でかわいい妹と言い切りやがった。
「いい名前だね、私は保見虎太郎です。よろしくお願いしますね。雪乃ちゃん。」
虎太郎を言い終わると、右手を腹部までもっていき軽くお辞儀をした。
制服ではなく、黒いフリルがついた白いワンピースに身を包んだ雪乃もつられたのか。
ワンピースを少しつまんで上に持ち上げてお辞儀をした。
「雪乃ちゃんもこれからよろしくね、好きな席に座っていいよ。」
虎太郎はそう言うとエプロンを脱ぎながら従業員専用と書かれたドアの置くへと入ってくの二人で見つめた後雪乃は、当たりを見回しながらカウンター席に向かいそのまま座った。
「ここに来れば俺以外にも面白い人達いっぱいいるから楽しめると思うよ、常連はみんないい人たちだし。」
雪乃の隣を座りながらもそういう俺の話を聞き流しているのかメニューの甘味のページを開いて目を輝かせてる雪乃がいる。