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明けない

作者: こう

私は聞かなかった。

彼が私に何センチなのと聞いても。

154センチ、そう私が答えるだけ。

私は何も聞かなかった。

彼が私に彼氏いないのと聞いても。

いないよ、そう私が答えるだけ。

身長も恋人の有無も誕生日も血液型も何も知りたくなかった。

何も聞かず何も言わず、もちろん何も言われず彼に抱かれた。

二人とも何も言わず自然とホテルへ行った。

お酒を飲み、話しをし、シャワーを浴びた。

どちらから誘うわけでもなく、ただただ無言で2人の間に見えない合意があるかのように。

終わってから初めて彼に告げた。セフレでは嫌なのだと。

彼は何も言わなかった。

けれど、その答えを私は知っていた。

確かに私は恋をしていた。

何も知りたくないほどに。

いや、きっと知っていたから。



私は臆病者です。

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― 新着の感想 ―
[良い点]  女性の気持ちはよく伝わってきます。気になる異性に交際相手がいると、終了の鐘を訊いた気分になります。 [一言]  男性に彼女はいたのでしょうか。
2015/09/23 18:45 退会済み
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