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スライ無双  作者: 七氏
第一章 旅立ちは密やかに
1/7

第一話 我輩は半液状生命体である

書きたいものを思うまま書いていこうと思うので気楽に読んでもらったら嬉しく思います。

感想など頂ければありがたいです。

矛盾点、誤字とうご指摘、意見など御座いましたら是非とも宜しくお願いします。

俺はスライムだ。名前はない。

何を言っているかわからないだろうから分かるように今から簡潔に説明しよう。

死んじゃったらスライムに転生したんだ。

前世の俺がどんな人間でどんな人生を送ってどうやって死んだなんか誰も興味ないだろう。

なのでおおまかな事は省くよ。


スライムといえば弱いと思うかも知れないがそんな事は無い。

分子単位で変形出来るため殆どの壁は意味を成さず寿命も存在しないし水さえ在れば10年は生きられ。

無機物から有機物、毒物から放射性物質まで餌になる。

攻撃方法は捨て身の体当たり一卓だか殆どは一撃だ。

今までで戦ったモノは取り合えず全て一撃だった。

鬼装甲の黒龍とも戦っかった事があるが一撃だ。

ひょっとして俺最強なんじゃと思ったことも一度では無い。


だが慣れると最強なんてつまらないモノだ。

前世にGTAで戦車無双したが二時間で飽きた。

モン○ンだって4000時間もやれば縛りプレイの1つや2つするだろう?

俺はここに来て悟ったのだ。

変化が人生を豊かにするのだと。


といってもパッと思い付いたら苦労はしない。

手加減とかそうゆう事は出来ない。

攻撃方法は一つで一回攻撃したら終わりなのだ。

例えると呪いのチート武器を装備した感じだ。

悩んでいる最中『デロデロデロ』というBGMがリピートし続け発狂しそうだ。


そんなこんなで30年くらい考えていたらあるものを見つけた。

それは同族であるノーマルスライムだった。

何も考えずにただプルプルしているだけの存在かと思っていたがとんでもない。

奴、お師匠様は分裂したんだ。

そんな事も出来るのかスライム!と衝撃を受けた。

伊達にプルプルしているわけではない。

俺も師匠の真似をしてやってみたら普通に出来るものだ。

俺と同じプルプルが目の前でプルプルしていたときはプルプルしそうだった。

いや。

していたかも知れない。

自分では分からんからな。


分裂したものは別の俺になるのではなく俺の一部らしい。

人間には上手く説明できない感覚だ。

手足が人になったような感じと言うか、スマナイ説明下手で。

分裂したものは、基となった組体より若干性能が落ちる。

それでも俺の分裂は普通のドラゴンくらいなら一撃で葬れるが。

と言うか、スライムがドラゴン一撃て。

RPGで考えたら許されざる所業である。

始まりの草原でレベルアップしていたら魔王クラスのスライムが出てくる様なものだ。

ついメーカに訴えてしまうレベルである。

どうでもいいか。


俺はこの『性能が落ちる』というとこに注目した。

一回でどのくらい性能が落ちるか分からないが、取り合えず分裂したスライムが分裂し、その分裂をしたスライムがまた分裂するという事を繰り返した。

だいたい2000回目辺りだろうか。

ようやく、ドラゴンが一撃で倒せなくなった。

このスライムを『ルーズドラゴンスライム』と名付けよう。

別に負けたわけじゃないけど。


他のスライムには名前を付けないのは吸収してしまったから。

強さの違う俺が何千も在ったら、どれがどれだか面倒だろう。

吸収したときになんか強くなっている気がしたのは気のせいだと思いたい。


その後もドラゴンを相手に調整を続けていく。

どんだけこの世界にドラゴンいるんだ、と思う人もいるだろうが、この世界は広い。

どのくらい広いかというと『はくちょう座V1489星』くらいある。

勘だけどな。

なので、1000や2000誤差の範囲だ。


ドラゴンを一撃で倒せなく成ってから3回目でだいたい同じ強さだ。

ルーズドラゴンスライムが2発で倒せた事を考えると、分裂したときの性能減少は大きいようだ。

このスライムには『ミルスライム』と名付けた。

ドラゴンと同じ強さだからミルスライムだ。


ここまで落とせば大丈夫だろう。

俺はミルスライムを変形させていく。

さいわい俺は分子単位で変形出来るので、人形(ヒトガタ)に成ることなど容易いことだ。

何故今までやらなかった理由はスライムの姿が一番強いからだ。

どんな場所からも表れ一撃滅殺。

代表的なロマン型だろう。

だからわざわざ他の姿に成ろうなど考えなかった。


暫くして変形が終わる。

そこには、初恋の女の子の姿があった。

別に他意はない。

その方が形成時に構成しやすいと思ったのだ。

本当だ。


さて、人里を目指そうか。



因みにルーズドラゴンスライムと他2匹は俺が美味しくいただきました。

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