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〜雄太3〜
そして−
日に日に
彼女への思いが
膨らんでいってることに
気がついた
そんなある日
友達、浩太が
好きな人ができたと
言ってきた
よく話を聞くと
香織ちゃんのことらしい
協力してくれ と
言われたが
僕が自分の気持ちを
隠している今
他に断る理由など
なかったので
...
頷いてしまった−
それから1週間ほど
浩太とは香織ちゃんのこと
について話した
いや聞かされたと
言った方が正しいのかも
香織ちゃんの話ができるのは嬉しかったけど
複雑な気持ちだった
人に嫉妬したのは
それが初めてだった−
ある日浩太が
香織ちゃんにコクるつもりだと
言ってきた
僕は頑張って
と言ったけど
内心とても 嫌だった
浩太は友達の僕から言うのもなんだが
浩太はモテる方だと思う
もし
2人が付き合ったら..
とか考えると
気が気でなかった
−
そして浩太から
今日の放課後コクる
と聞かされ
僕は
頑張って
とだけ言い残しその日は別れた
自分で顔が引きつっているのがよくわかった..