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短編集

チョコを食べた。

悲しく、暗く、深く。

それは、とても寂しい物語。


葛丘奏郷高等学校(かつらおかそうきょうこうとうがっこう)


二年B組。

俺は、半ば腐れ縁の親友と。

話していた。

「なあ、お前まだあの(ひと)好きなのか?」

「ん、まあ……な」

俺は、叶わぬ恋をしている。

そんな自覚は、有るんだ。

「…………ん、お前ここ当たるぞ」

「うぇ、マジか……」

「嘘は吐かない。性分だ」

「知ってるよ」

「そうか」

「そうだ」


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


〜帰宅路〜


雪が降る。

ふわふわと。

しとしとと。

俺の心を冷やすように。

「……あ、先輩」

「あれ、君もなんだー」

……俺の、想い人。

「まあ、はい」

「あはは、鼻赤ーい」

「え……そう、ですか?」

「ほっぺたもだよー」

「…………寒い」

「寒いねー」

三分ぐらい、声は無かった。

その静寂を破ったのは俺。

「…………じゃあ、俺。こっちなんで」

「ん、そうなの?」

「はい」

「わたしもだよ」

「……え」

知らなかった。

……何だろう。

ココロが、暖まった、気がする。


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■□□

(もや)が晴れた?


〜家〜


暖かい。

このまま、暖かいが、続くと良いな。

「ただいま」

「……ん、おかえり。チョコ、有るよ」

「あ、ありがと」

そう言って、冷蔵庫のチョコ専用の場所から。

一つ、食べた。

甘かった。


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■□□


翌日

〜葛丘奏郷学校〜


Ι

 '

 ゜

 '

Ι

Ι

 ゜


「お前は、何を信じている?」

と四十代半ばの担任に聞かれた。

そんな物、決まっている。

「分かりません。」

それ以外、何が有るんだ?

「…………先生、なんでそんなことを?」

「なんとなくだ」

まあ、よくあることか……。

……でも、何だろう。

ココロが、不思議だ。

▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲△?


〜帰宅路〜


何がほしい?

老人に聞かれた。

自由?

と答えた。

じゃあ貴方のほしい物は?

と聞いてみた。

そんなもん、決まっている。

無。

と。

今日も、先輩に会った。

「あ…………」

嬉しい。(?)

……?

何で(?)なんだ?

「おやー。やほ」

「どもです」

「……ねえ、ジャンケンしよっか」

「は?」

「勝ったらチョコをあげよう」

「お…………。チョコ……」

「ん、チョコ好き?」

「まあ、はい」

「ほう。にゃらば負けるわけにゃー行きませんな」

「……」

「最初はグ、ジャンケン」

「「ポンッ」」

パーとチョキ。

勝ったのは、俺。

「うげ……。久々に負けた……」

「………………(チョコ)」

「はい」

「ありがとうございます」

嬉しい。

「っ………………」

「どうしました?」

「あー、や。何でもないデス?」

「です?」

「ふう…………。取り敢えず、帰ろ……」

「あ、はい……」

少し、残念だ。

「じゃあ…………」

「んー」

俺は、家に帰った。


「………………くぁ〜〜〜〜〜〜!?」

何、何あの笑顔!

キラッて!

キラッッて!

くはー可愛い……。


「…………帰んないのかな」

俺は別れた場所で悶えてる先輩を見た。

「何、してんのかな…………?」

…………先輩と話したら、自分の心が分かる。

凄い。


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■□□□□□□□

心が、すっきりしていく。


翌日

〜家〜

何がしたいのか分からない。

今何処に分からない。

今何を分からない。

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awad-MA

.?K/?

…………変な、夢を見た。

……何だろう。

今日、先輩に告いたくなった。

不思議だ。


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■□□□□□□□□□□□□□


〜葛丘奏郷学校〜

今日、授業をサボる。ちゃんと、ちゃんと……先輩に。

「…………寒い、のかな」

暑いのかな。

熱いのかな?

分からない……。

……でも。


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□


〜???〜

「……先輩」

「ん、おー。やっほーぃ」

「…………先輩」

「……何?」

「…………先輩。好きです」

「…………」

「…………」

茶化さない。

怖い。

「………………――」

ああ、言われる。

「ごめんね」

ほら。


■■■■■■■■■■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□


〜家〜


家に、帰った。

「ただいま」

「おかえり」…………。

断られるのは、分かってた。

けど。

……やっぱり、少し。

そう言う事も。

思っては、いた。

なんで、なんで、なんで……。

チョコを食べた。


苦かった。



□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

























































































































































































































































































































































































































































good・endです。

一言キャラ紹介

暖かい


親友


先輩

活発


担任

現役


家族

命亡き者



名前を出さずに書いてみました。

■と□は心です。

■は闇。

□は聖。

つまり、最初は悲しく、寂しい心だったのが、最後は吹っ切れた、と言う分かりにくい意味です。

質問募集中

「これどういう意味だ」、「これは詰まらないなJK」、「面白い」等、欲しいです。




裏話

何気にこう言う作品スキ。


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― 新着の感想 ―
[一言] 恋愛小説は恋愛小説でも、今までにないような感じで、とてもよかったです! 気持ちの変化みたいなものが、よく伝わってきて、楽しませていただきました! これからも頑張ってくださいね^^
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