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詩

生きてさえいれば

作者: シサマ
掲載日:2026/10/25


 自分の人生も なんとなく見えてきて

 特に何者でもない俺は

 冴えない人生と引き換えに

 守るものが少ない幸運を授かった


 どんどん生き辛い 世の中になるから

 誰かや時代を頼らずに 

 自分を支えてくれるもの 集め始める


 

 そして手にしたこの気持ちは 

 なんて言うんだろう

 懐かしいだけじゃなくて 胸がすく想い

 苦しかったあの過去も 笑い話になっていく


 

 生きていたから

 とりあえずまぁ 生きてさえいれば


 何者でもなく 冴えない人生だから

 当然 死んだように生きていた時期もある

 キラキラして 充実してなきゃダメなんて

 誰も言ってないから

 死んだように生きて 自分を守る

 そんなやり方が 似合う奴もいるだけ


 

 振り下ろした刃が 

 いつか自分に返ってくること 知っていても

 何かを言いたい人には 

 いくらでも言わせるしかない

 何故か勝ち負けが 存在するらしい

 不毛なしゃべり場には 

 自分が近づかなければいいだけなんだ



 死にたいなら いつでも死ねる

 大切な誰かや 

 少しでも気にかけてくれる誰かは

 俺が死んだら悲しむか 気分が重くなって

 見えない何かを憎むだろう


 でも

 人はどれだけ悲しくても いつかは

 前を向いて歩き始める

 そうなったら 

 俺はもう必要ない それが本当の死だ

 

 それで安心か?

 俺はイヤだね

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― 新着の感想 ―
「とりあえずまぁ 生きてさえいれば」という肩の力の抜け具合と、底にある「俺はイヤだね」という鋭い意志の対比が、とても心に残る作品でした。 ありがとう。 あなたと出会えたことに感謝。
ラストの  それで安心か?  俺はイヤだね で、ちょっとニヤッとしてしまいました。 これがあるとないとでは、全然、変わってくる詩だと思いました。
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