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捨てられ聖女は万能チート【キャンピングカー】で快適な一人旅を楽しんでる  作者: 茨木野


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61.ビー玉でボロ儲け!?

【☆★おしらせ★☆】


あとがきに、

とても大切なお知らせが書いてあります。


最後まで読んでくださると嬉しいです。


 OTK(おたく)商会、ギルマスのオタッキーさんと、取引をしている。


 この人、私が異世界人であることを、どこからか仕入れてきた様子。

 で、異世界の質の良い品を所望してきた次第。


「これは素晴らしい。なんと質の良い塩、香辛料の数々……やはり、取り寄せ系スキル持ちは、凄いですね」


 テーブルの上には、私がKAmizonで取り寄せた、塩やら胡椒やらがのっている。

 オタッキーは、それらを鑑定して、うっとりとつぶやいた。


「あんま高く売れないすかね」


 この人、召喚者をみても、動じていないし。

 とういうことは、召喚者とやりとりも頻繁なのだろう。

 そう考えると、そいつらからたくさん異世界の物を仕入れているわけで。


「そんなことはありませんよ。そうですね……塩1kg、金貨2枚ですかね」


「ほ!?」


 前、銀翼商会では、塩1kg、金貨一枚だった。つまり、1万円だった!


「胡椒は1g、金貨1枚」


「相場の……倍の買い取り価格では?」


「一般の商会はそうでしょう。しかし、うちは特別です」


 OTK(おたく)商会は、なんかすごいってこと?


「我ら商会は、ネームバリューがあります。貴族などの、高い地位の人達に物を売ってます」


「はぁん……なるほど……。だから儲けられるし、儲かってると」


 高値で買い取ってくれると。


「そういうことです。もう少し量いただけるのでしたら、そうですね……塩10kg、金貨50枚。胡椒10kg、金貨20枚」


 うぉお!? す、すごい……相場の五倍だっ! 五十万円だっ。

 いやいやいや、待って、待て。


「…………」


 ここでおねしゃーっす! ってたくさん売るの、良くない気がするわ。

 利用されまくっちゃうかも。塩出すマシーン、香辛料出すマシーンにされるのは……嫌だ。


 私は自由に、キャンピングカーで一人旅したいわけです。

 相手は……かなりこっちの情報を知ってる。

 でも知らないことがある。私が、どの程度の、取り寄せスキルを持ってるか。


 どの程度のものを、どれくらい、取り寄せられるか。そのMAX量、制約。それらを……知らない。

 その部分において、イニシアチブはこっちが握っている。


「じゃあ……MAX、塩20kg、胡椒20kgで」


 塩→金貨100枚。

 胡椒→金貨40枚。


 合計、140万円なり。


「意外と控えめなのですね」


「いやぁ、たくさん売りたいのは山々なんすけどねー。ほら、スキルにも制限があるのでー」


 まあ、金があれば、無制限に取り寄せられる。

 でも、この人にそれを明かすのはいやだった。


 利用されるのはごめんですわ。


「そちらの神獣様には、取り寄せ系の力がないのですか?」


「わんわん」


 いいぞ、テンコ。ちゃんと空気読んでる。

 偉い。


【人のやりとりなど、どうでもよいことなので】


 あ、そ……。まあいいや。沈黙は金。


「他に売れそうなものはございませんか? 売りたくても、余ってるものとか」


「そうねえ……」


 うーん……特に売れそうなものって、特にないんだよね。

 せどり……あ。そうだ。


「こういうのどうです?」


 私はアイテムボックスの中から、いろいろ取り出す。

 これ、向こうのホムセンで買った、安売りのおもちゃだ。


「こ、こ、これはああああああああああああああああああああ!?」


 は……? 何突然驚いてるんだろ。

 異世界に売ってる、やっすいおもちゃだよ?


 彼が手に取ったのは……ビー玉だ。


「なんと……なんと美しい宝玉!」


「宝玉て……」


「こんな、表面に傷が一切ない、かつ、透明な宝玉なんて、見たことがない!!!!」


 ほ、ほえー……そうなんだ。

 いや、でもそうか。こっち、魔道具技術がいくら発達していても、所詮は中世ファンタジーの世界。


 地球の技術力には劣る!

 こんなただのビー玉、大量に作る技術は……存在しないのだっ。


 まあ、窓ガラスとか、高層ビルとか、作れてるけどさ。

 でも、やっぱ地球の技術力には及ばないんだろう。大量生産、大量消費に、対応できるだけの力はないと。


 そうでなければ、この人、塩や胡椒を、こんな高く買わないだろう。

 だって量産できる体制があるんだったら、高く売らないだろうからねー。


「こ、これは……すごいぞ……トンデモナイ……しかも、こんなにたくさん……」


 テーブルのうえには、KAmizonで数百円で買える、ビー玉がいくつもあった。

 ホムセンでも1000円行かないレベルのビー玉に、大商人が仰天してらっしゃる。


「これなら……これくらいですかね」


 両手を、広げるオタッキーさん。


 金貨10枚か。まあ妥当かな。

 10万円だもんね。


「金貨一万枚」


「………………ほ?」


 き、金貨……い、一万枚?

 えっと、ええっとぉ?


 金貨1枚、一万円ですねええ。

 それが、10000枚、つまりい、い。


 一億円ぅう!?


「あ、あんた……き、金貨一万枚って……ま、まじなん? こんなのが?」


「ええ。これは……王族にも、高く売れますよ……!」


「へ、へえー……」


 駄菓子屋やホムセンで、数百円で買えるものが、一億円って。


「それに、この真円に近い宝玉。これは……魔道具師に高くうれます」


「ほぉん……」


 もうちょっと情報を聞いてみるか。


「どゆこと?」


「魔道具には、宝玉が使われます。魔力を充填するのに使われるのです。その宝玉が、円形に近ければ近いほど、魔力消費効率があがるのです」


「へー……ガタガタだと、効率悪いんだ」


「はい。だから、魔道具職人たちは、宝玉を真円にするのに、腐心しているのです」


「へー……」


「ただ、鉱石加工は、手作業です。なので、真円にするのは難しいのです」


 やっぱり、手作業で加工してるんだ。

 機械化文明までには行かない様子。


 となると、ビルとかどうやって立ててるんだろうね。

 やっぱ魔法や、魔道具なんだろうか。


「貴族連中には、アクセとして。魔道具師連中には、最高品質の魔道具の原料として。重宝されるのです。ゆえに、金貨1万枚での取引は、妥当なのです」


 にゃるほどー。アイ、アンダンスタンド。


 いろいろ情報をありがとう。


「じゃあ、この宝玉、売ります」


「ありがとうございます!」


「ただ、全額金貨で支払わなくていいです。そんな一気に大金用意できないでしょうから」


「できますが?」


 できるんかい。


「え、えっと……こっちも1万枚の金貨なんて、重いものもってきたくないんですわ」


「アイテムボックスがあるのに?」


 ぐぬぬ……。


「ああ、なるほど……。帝国産の魔道具が欲しいのですね」


「そう! そういうこと」


 金貨大量に運んでいたら、目立つ。変なのに目を付けられたくないのだ。


 そこで、金だけじゃあなくて、魔道具をそのかわりに貰う。

 それを、金が無くなるタイミングで、売る。


 帝国の魔道具は高く売れるって聞いたからね。せどりよ、せどり。


「承知しました。では、その宝玉を、金貨5000枚、残りは魔道具で、買います」


 っしゃあ! ぼろもうけ!

 数百円のビー玉が、まさかこんな高く売れるだなんてねー。いえーい!


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