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捨てられ聖女は万能チート【キャンピングカー】で快適な一人旅を楽しんでる  作者: 茨木野


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43/94

43.みんなで温泉だ!

【☆★おしらせ★☆】


あとがきに、

とても大切なお知らせが書いてあります。


最後まで読んでくださると嬉しいです。



 ふぶきんところの、ログハウスで、一泊させて貰うことになった。

 

「お風呂ってあるの?」


 とふぶきに尋ねる。


「あるぞ。内風呂、露天風呂……」


「え? 露天風呂あるの?」


「うむ。前の主人が作った、天然の露天風呂がな」


「まじかっ! 入りたい!」


 私は思わずガッツポーズを決める。

 この乗鞍のりくら 澄子すみこ、何を隠そう、風呂が大好き女子なのである。


 よく、風呂キャン界隈などという単語を、SNSで見かけるが。あんなの、理解できない。


 風呂は命の洗濯でしょうが!? ねえ!


「うむ、では露天風呂に案内するぞ」


「ひゃっほーい!」


 で、私、ふぶき、シュナウザー女王、テンコ、キャンピー、そーちゃんの女子組で、移動。


 今更だけど、そーちゃんって雌ドラゴンなのよね。

 女の子なので、もうちょっとおしとやかになってくれないかな?(食費を抑える的な意味合い)


 で、到着。


「おー、立派な露天風呂じゃーん」


 ちゃんと岩で湯船作ってあるし。

 排水溝もちゃんとある。あとなぜかシャワーまで付いていた。どーなってんのこれ?

 

 でも、ちゃんと露天風呂に必要なものはそろっている。

 湯船も綺麗だ。乳白色の湯がなみなみと注がれ、湯気と共にほのかに硫黄の香りが漂ってくる。実にきもちよさそうだ。


『ふむ……。懐かしい湯ですね』


「そーいや、あんた前ここに居たんだっけ。風呂にも入ったことあるのね」


『ええ。この高貴なるテンコ、身だしなみには特に気を遣います。高貴なる存在なので』


 テンコはふさふさの尻尾を自慢げに毛繕いしながら、胸を張った。

 前から思ってたけど、この子ってほんとに語彙力貧弱よね。

 いやまあ、まだ若い(幼い)からしょうがないだろうけど。


 ご飯ばっかりじゃあなくて、ちゃんと本も読んだ方が良いと、お母さん思いますね。


「じゃ、風呂入りましょう」


 男性読者の皆さんには、私のダイナマイトボディについて描写していなかったね。


 まあ私の肉体美についての描写は控えるとしよう。

 ヒントを一つだすとするなら、控えめだよチクショウ!


「みんなナイスバディすぎでしょうがっ!」


 私は膝から崩れ落ち、天を仰いだ。

 ふぶきも、おっぱいでっかい。

 シュナウザー女王も、脱いだら凄い。


 テンコは獣姿のまま。


「…………?」


「キャンピ~。君だけよ、私の味方は……」


 ロリメイドが不思議そうに小首を傾げて私を見る。

 続いて私の胸を見る。

 ぽんっ、とキャンピーが手を打つ。


「…………」よしよし。


「ありがとう、マイフレンド」


 多分私の胸部装甲が、野外活動車キャンピングカーの走行板と同じなのをみて、同族意識が芽生えたのだろう。


 やめろカカシ(キャンピー)、その優しさは、私に効く、がはっ!

 私は血を吐くような思いで胸を押さえた。


 まあいいさ。よくないけど。まあいいさ。良くないけど!(強調)


 さて。

 さっそく露天風呂に入ります!


「んあ~……きもちー……」


 肩まで浸かった瞬間、思わず声が漏れる。

 熱めの湯が、冷えた手足の指先からじわじわと染み渡っていく。凝り固まった筋肉が、バターのように溶けていく感覚だ。ふぅう。


 あれだ、キャンピーの中も温かい。でも、温泉はまた別の暖かさがある。

 体の内側から、じんわりと暖められていく。


『ふむ……心地よいです……』


「…………」


 毛皮満載のこの子が入って、お風呂、大丈夫なんだろうか。


「衛生面を気にせずとも大丈夫じゃ」


 とふぶき。


「この湯には聖なる力が溶け込んでおるでな。雑菌、抜け毛など、そういうものは排除される仕組みになっておる」


「ほえー……まじかいな」


 たしかに心なしか肌がつるすべになっている気がする。

 テンコの周りにも、抜け毛が落ちてないし。うぉー、いいな。このお風呂。


「私もほすぃ~」


「…………!」はっ。


 キャンピーの頭の上のアホ毛が、レーダーのようにピコピコと激しく回転し始めた。


「何してるの?」


「…………」びしっ!


 キャンピーが敬礼のポーズを取る。たまに、この子と意思疎通できなくなるのである。


「テンコ。キャンピーはなんて言ってるの?」


習得ラーニング完了だそうですよ』


習得ラーニング……?」


 どーゆーこっちゃ?


『この温泉を覚えたそうです。キャンピングカーの中に組み込むことができたそうです』


 キャンピーの言葉をテンコが翻訳する。ほうほう。

 な、なる、ほど?


 つまり? キャンピングカーに温泉が搭載されたってわけ?


「可能なの?」


「…………」こくん。


 そ、そういえば野外活動車キャンピングカーには空間魔法がかかっている。

 私たちが普段使っている部屋は、魔法でできた異空間だ。


 魔法で空間を自在にカスタマイズできる。

 なら露天風呂も作れる、ってこと?


「…………」ぐっ。


 キャンピーは誇らしげに胸を張り、ビシッと親指を立てた。なんて頼もしいんだっ。


「キャンピー! らぶゆー!」


「…………♡」えへへっ。


 キャンピーが頬を染めて、もじもじしている。


『やれやれ、風呂くらい静かにしたらどうですか』


 このお狐さまは、食事中は静かにしたらどうですかねぇ~?(ぴきぴき)


「はふ……素晴らしい温泉ですね、ここは……疲れが一発で取れました……」


 シュナウザー女王が、頬を桜色に染め、とろんとした瞳で呟く。

 疲れ、か。まあそうか。トンデモない出来事の連続に巻き込まれていたからね。

 そりゃ気疲れしちゃうってもんだ。


「すんません、手荒な運転したり、いろんなことに巻き込んで」


「謝る必要はありません。それに、こちらこそ、すみませんでしたわ。大きなトラブルに巻き込んでしまって」


「いえいえ」


「いえいえ」


「ま、お互い様ってことで」


「そうですわね♡」


 女王様と少し仲良くなれた気がする。


『まぁま……ぶくぶく……』


「わー! そーちゃんっ!」


 水面から、ぷくぷくと泡が立っている。

 ざばっ、と私はそーちゃんを湯船からすくい上げる。

 この子、風呂で寝そうだった。あっぶなぁい。


「お腹いっぱいなうえに、温かい風呂に入って眠くなっちゃったのね」


『……ぐぅ~……』


 自由奔放だなぁ、そーちゃんは。


『人の子よ……よ……よ……』


「テンコ?」


 盛大な水音と共に、白い毛玉が沈んでいく。

 ざばーん!

 って、テンコもかよっ!


「ちょっと! あんたは起きなさいよ! もってけないわよ、こんなデカい図体をした狐なんてえええええええ!」


『むにゃ……おなか……いっぱいです……にゃ……』


 にゃってなんだ、にゃって!

 猫かあんたはっ! お天狐さまだろうがっ。

 水面に浮かぶ巨大な毛玉を、私は必死に揺さぶった。


「おきろー! 寝るなー!」


『むにゃあ~……』『しゅぴ~……』


「あーもー! 起きろ食いしん坊神獣どもーっ!」



【おしらせ】

※12/24


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― 新着の感想 ―
主人公、風呂好きだから肌は綺麗そうだからと擁護してみる。 この辺り、寒冷地帯だしゲームでも寒冷地帯は終盤にくるイメージだから魔物が強そうで素材もしょぼいから金に困るのでは?氷でできた魔物がうじゃうじゃ…
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