104.
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
ズズズッ、と豪快にシーフードヌードルを啜る神獣たちを背に、私は窓の外を見つめた。
ザパーンと波が砕ける音が響き、潮の香りが鼻腔をくすぐる。
海岸線をなめらかに走るキャンピーの窓から、心地よい海風が吹き込んでいた。
うーん、湘南乃風。
いや、ここは異世界だから湘南じゃないんだけどね。
「スミコ。海に行って魚介を食べる以外に、何かすることはあるのですか?」
スープまで一滴残らず舐め尽くし、満足したテンコが聞いてきた。
大きな口の周りをペロペロと舐めながら、ふさふさの尻尾をゆらゆらと揺らしている。
私は大きくため息を吐き、振り返った。
「そりゃ金稼ぎですよ」
「なんと。なぜお金を?」
テンコがきょとんと首を傾げた。
「君たちっ! 君たちの食費をですね、稼がないといけないのよママンは!」
「お金? どうしてですか?」
「あんたらが飯を食べ過ぎるからでしょうがぁーーーーーー!!!!」
私は両手で頭を抱え、勢いよく背中のけぞって叫んだ。
どんどんお金がなくなっていくのだ。
KAmizonで美味しいご飯や食材を購入するのにも、キャンピーの便利なスキルや燃料を使うたびにも、チャリンチャリンと金が飛んでいく。
金。金。金がぁっ!
「だから、街のギルドで仕事を得ないとだめなの! おわかり!?」
「ぐー、すぴー」
「寝てる! このクソ狐!」
私の悲痛な叫びも虚しく、テンコはすでに丸まって寝息を立てていた。
お腹がいっぱいになって眠くなったらしい。
私はガックリと項垂れ、そのまま膝から崩れ落ちた。
気を取り直して、私は運転席へと戻る。
フロントパネルのカーナビを見ると、もうすぐ街へ到着することがわかる。
目的地は、ゲータ・ニィガ王国のウォズという街だ。
うげえ。
ゲータ・ニィガ。
私が召喚されて、早々に追放されたあの忌まわしき王国じゃないか。
どうしてわざわざ、そんな因縁の場所へ向かっているのか。
答えは簡単だ。
ウォズは海に面した大きな港町だからである。
海鮮を食べるためというのもあるが、港があるなら船に乗れる。
船に乗って、あの国から遠く離れた別の場所へ行くのもまた一興だ。
そのための旅費稼ぎとして、ギルドでサクッと働いてお金を稼ぐ。
完璧な計画である。
潮の香りが一段と濃くなり、カモメの鳴き声が聞こえてきた。
丘を越えると、眼下に活気あふれる巨大な港町が広がっている。
「よし、着いたぞ!」
私は気合を入れ直し、キャンピーのアクセルを踏み込んだ。
追放聖女と腹ペコ神獣たちの、新たな街でのドタバタ出稼ぎ生活が始まろうとしていた。
【おしらせ】
※3/8(日)
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『魔力ゼロの召喚聖女を追放した結果、王国の竜が全部言うことを聞かなくなりました~竜の“魔力の色”で心がわかる私、親竜国で竜師として再出発します~』
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