【番外編】山の神
ども、山の神です。どこぞの過去の世界ではやらかし神として有名な神です。
はてさて、あのキャンピングカー聖女は一体どうなっているかなー。
私は天界の自室(という名の汚部屋)で、ポテチをかじりながら虚空のモニターをスクロールした。
聖女のログをたどるためだ。
一応、彼女に力を与えた神として、活動を管理する義務があるのだ。
まあ、普段はほぼ放置しているんだけども。
「へい、真理。あのスミコちゃん、最近どうなってる?」
私は、自身のサポートスキルである『真理』に尋ねた。
『マスター、自分で調べてくださいませ。今、えぺで忙しいので』
モニターの端っこで、真理が猛烈な勢いでコントローラーを操作している。
てめえ、この……勤務中にゲームしてんじゃねえ。
まあいいや。自分で見るし。
私はログを遡り始めた。
「まずはゲータ・ニィガ追放、と。ああ、あそこはいつも追放ばっかやってるよねー」
ふむふむ。
作ったご飯で神獣たちがパワーアップ。ほうほう。
キャンピングカーで壁面走行。ほうほう……ん?
「蒼銀竜……げっ、フブキと戦ったの!? しかも外科手術って何!?」
さらにログを読み進める。
「獣人国で神様扱い。ふんふん。で、妖精郷に行って……ビームで浄化。なるほどねえ」
そして、また行く先々で神様扱いされている。
私は満足げに頷いた。
「うん、問題なし!」
『いや、ありありでしょう』
画面越しの真理が、銃を撃ちまくりながら即座にツッコミを入れてきた。
『あんた、これヤバすぎですよ。常軌を逸しています』
「そんなことないよ」
『なんでですか』
真理の冷たい声に、私は胸を張って答える。
「私も昔、下界にいたころにやったこととそっくりだから」
私も大体こんな感じで、行く先々で暴れては神様扱いされていたものだ。
だからスミコの行動は、実に正常である。
『そこは作者が一緒だから、展開がワンパターンになっているってだけでは?』
「おいいいいい! メタいこと言うな!」
神聖な天界で、作者の都合を口にするんじゃない。
『あと、マスターもスミコもパーなので、行動が似るのでしょう』
「なんだよパーって」
『頭がパー、ということです』
私は手元のクッションをモニターに向かって投げつけた。
「むきー! 失礼な! まあ、なんだかんだ上手くやってるみたいだし! 大丈夫でしょ!」
私が自信満々に言い放つと、真理は冷ややかな声でため息をついた。
『五●悟なみに、信用できねーフラグですね、それ』
勝つさ、じゃないんだよ。
私は「絶対大丈夫だから!」と叫びながら、ポテチの袋を逆さに開けたのだった。
【おしらせ】
※2/25(水)
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