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チャプター3 世界線
本作品は2024年4月からの話となっており、日本に貴族制が未だ残っているという世界線である。
貴族制残存の経緯としては、史実よりも貴族の権力が幕府などに押しつぶされず、藩閥政府を押しのけて日本の近代化を進めたのが貴族であり、解放令が出されるも、実際には百姓や士族のみに適応され、貴族の権力は明治維新を推し進めた長州、薩摩の藩閥と対立するようになった。
その後、二次大戦後に米国による支配が一時敷かれるが、冷戦の過激化、貴族の経済力の利用価値などといった理由で貴族制度が本編に至るまで残り続けた。
本編の5年前に日本社会を揺るがす大事件、後に貴族事変と呼ばれるようになったこの事件では、二次大戦後残っていた貴族、江戸時代以前に清涼殿へと上がることを許された貴族の家系らである堂上家が大規模な損害を受け、その結果堂上家最上位、摂関家の一家が没落、そして清華家未満の貴族が次々と力を失った。
本編に残っているのは神谷家、日野家を始めとした五摂家と萩原家や水谷家、五十嵐家といった清華七家とそれらの分家のみである。
このありとあらゆる歪みをもつこの世界において、どのような結末を迎えるかは神谷叡智を筆頭とした彼らの天才的な能力と努力次第で大きく変化するだろう




