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31話 神谷叡智のモーニングルーティン

(ここは…?)

叡智は周りを見渡す。

(ここは…渋谷か?)

叡智は自分が渋谷スクランブル交差点の真ん中に立っており、その周りには多くの人間が歩いているのに気づいた。

そして、突如叡智の耳に様々な声が聞こえる。

「ねぇ、あの人でしょ」

「あの人よ。あの出来事の」

「なんでこんなところにいるのかしら」

「んだあいつ。さっさとどっかいけよ」

「この“人殺し”」

そんな罵倒が無限に耳に反響する。

だが、叡智はそれを聞いてもひどく冷静だった。

誰に何を言われようとも…叡智の心はまったくどよめかない。

「お前がいなければ!」

「この悪魔め!」

「気持ち悪い」

「化け物はさっさと消えろ!」

そんな罵倒が飛び交う中で叡智は自分の意思とは異なり、なぜか自然と口が開き、言葉を発した。

「耳障りだ…俺の思考の邪魔をするな。この愚人共が」

そう言い放った後、渋谷スクランブル交差点は赤い血で満たされ、叡智が下を見ると、何万もの人間の死体が転がっていた。


ガバッと叡智は自分の上に掛かっていた布団をはねのけ、体を起こす。

叡智の前髪が右目を覆い隠すように掛かっており、意識が朦朧としながらも先程まで見ていた光景と発した言葉がフラッシュバックする。

その直後、叡智に頭痛が走り、鼻から赤い液体が垂れているのに気づき、叡智は赤い液体がこれ以上落ちないように手をかざす。

コンコンと自室の扉を叩く音が聞こえ、扉が開いた。

「おはようございます。起床の時間でござい…叡智様!?」

扉を開け、入ってきた白咲夕凪は叡智の様子を見た瞬間、すぐに叡智の元へ行き、自分のハンカチを手渡した。

「叡智様…」

「問題ない。朝早くからすまなかった。もう血は止まったし、なんともない」

「…分かりました。それでは、朝食の準備に取りかからせていただきます。失礼しました」

そういって頭を下げて、夕凪は部屋から出て行った。


am5:34 神谷叡智 起床


am5:45

シャワーを浴び、軽く身だしなみを整える。


am6:00

神谷別邸地下にある武道場にて剣道の稽古

「「よろしくお願いします」」

神谷叡智と白咲夕凪が道着のうえに防具を着けて、同時に礼を行い、ウォーミングアップ、一本勝負等をする。これにより、一日の集中力をより高める。


am6:30

稽古が終わり、再びシャワーを浴びる。

シャワーを浴びた後、洗顔等を行い、制服に着替える。


am6:45

朝食

基本的に朝食は使用人等も同席し、朝食を食べるが、忙しいときは各自で食事を取るようなシステムとなっている。

そして、ちょうどこれぐらいの時間になると

「ふわぁ~、おはよう。叡智」

「おはよう。毎度言っているが、こっちには寝間着のままで来ないでくれ」

「別に良いじゃん。誰も困るわけでもないし」

「お前は忘れているかもしれないが、お前は藤原本家の人間なんだ。そんなやつがだらしのない格好をしているなんて形式的に見ても駄目、それを百歩譲っても寝癖さえ直してこないのは流石に見苦しすぎる!さっさと顔洗ってこい!」

そういって今し方起きてきた葵を使用人(主に白咲)に任せ、一旦追い返すということを毎日やっており、最早デイリータスクとなっている。


am7:00

「じゃ、いってくる」

「お気を付けて」

「叡智~!行くの早い!」

「うるせぇよ、さっさと道覚えろ!」

そういって叡智はバイクに乗り、館から出た。


am7:30

葵との登校を辞めた(わざと早く行くようにしたため、結果的に辞めさせている)後から毎日のように一度探偵事務所に顔を出すようにしている。

そして、資料や今日の業務内容を確認して、その後、学校へと登校する。


これが…神谷叡智のルーティン

理想のルーティン

だが、理想はいずれ崩れ出す。

そのことを叡智は悟っていた。


叡智が学校の靴箱で靴を履き替えていると、自分のスマホからピロンッという音がなった。

(なんだ?親父か?)

そう思い画面を見ると、LINEの通知があり、少し顔を引きつらせた。

LINEの通知は送ってきた本人の名前と本文の一部が

見える。叡智は仕方がなくその送信先にこう送った。

『了解』


昼休み、叡智は再び中央広場へと足を運んでいた。

中央広場でのんびりランチタイムと言うわけではない…が。

「よぉ。またこれか?日野和泉」

今朝届いたLINEの画面をスマホに映し、目の前に仁王立ちで待つ和泉に見せつける。

「『今回の期末テストにて勝負を挑む。返事は昼休み、前あなたが呼び出したところへ』って、何とはいわんが一つおかしいところがあるが…、まだやる気かよ、決着はついたぜ?」

「ええ、ですからこれは…私からあなたへの挑戦状です」





こんにちは神薙です。

毎度今作品を読んでいただき誠にありがとうございます。

私自身小説を書く時間があまりなく、週1の投稿となっていますが、読んでいただけるユーザーの方が思った以上に多く、それを見ていつも元気を貰っています。

まだまだキャラ崩壊などがあるかもしれません(たまにわざとやっています)が、これからも『貴族事変~馬鹿と天才はカミ一重~』をよろしくお願いします。

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