第5話『低知能 ゴブリン』
バカ?
バカ!
バカ!?
「誰か、おらんか?」
ここは、魔王城。
いっつも無駄に元気な魔王が住んでいるお城。
「う~ん、今日はケツの調子がいいから、稽古でもしようと思ったのだがな……」
だが、勇者を倒すために死んでいった仲間を埋葬するために、魔王軍は全力を尽くしている。
「しょうがない、あいつ等を動かすか」
魔王は玉座から立ち上がる。
すごく、玉座の形が洋式トイレに似ている。
本人曰く、似ているだけらしい。
「逝ってきてくれ」
「はっ!!」
玉座の後ろから現れた影。
その数10個。
「いってまいります」
「よし、逝け」
そのまま出て行く影。
「誤字もわからないなんて……大丈夫か?」
魔王は最大のミスを犯した。
――勇者#――
「囲まれてしまいましたね……」
「ねぇねぇ、スライムっておいしいの?」
「焼けば餅みたいにくえるんじゃねぇか?」
目が覚めたガーゴイル部隊に襲われている勇者一行。
「まてまてまてぇえい!!」
「誰だ!!」
「おれは、ごぶりんだ!!きさまらゆうしゃをたおす!!」
妙に元気がいいが、バカなのか全部平仮名だ。
「死ね」
「じゃね~」
大量のスライムが押し寄せる。
だが、ゴブリン達は知恵を使った。
「たてになれ!!」
ゴブリン×1死亡確定。
「ちょ、何やってるんですか!!今まで壁になってたスライムが居なくなったら、こっちがやばいですって!!」
「お前、横取りは許さんぞ!!かかれーー!!」
ガーゴイル部隊×ゴブリン部隊
「行こうか」
「行きましょうか」
「ピキー」
「……(魔王様。自分、すごい人についていってるのかもしれません)」
その後、そこには各部隊の死骸で埋め尽くされていた……。
――魔王㌫――
「あ、やっぱ倒されちゃった?」
「そうですが……」
魔王は、快調の便秘と共に玉座に座っている。
「なんだ?」
「魔王部隊の部隊員が全員過労死してしまいました……」
「なんだと……では、久々にあの儀式をしなくてはな……」
「準備には一週間ほどかかるかと……」
「その間に魔力でも溜めておくか!!」
魔王はなにをするのか!!
勇者はどこへ向かっているのか!!
次回は、魔王覚醒!!
と、思わせといて、何も無かったり……。
HAHAHA、気にしたら負けですよ。
それに、これは気分で連載してますから!!
そのわりに、意外に人気が……。
何処が笑えるのか不明なんですが、嬉しいですね~。
まじめ要素一切無しのファンタジー。
魔王があれなら勇者もあれってことか……。
ま、色々と補正かかってるから、いいか。
それでは~。