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第3話『ゴースト』

魔王って友達いないの?

ここは魔王城。

薄暗く、少し前も見えないぐらいだ。

まぁ、それは人間の話だが……。


「お~い、誰かおらんか?」


魔王は前回、身の回りの世話をしている者を勇者遊撃に回してしまったので、話し相手がいない……。


「と、トイレはどこだ!!」


どうやら、話し相手もそうだが、もれそうらしい。


「クッ(チラッ)」


横目に見たのは女子トイレ。

男子トイレと女子トイレの場所がバラバラの魔王城。

魔王が自分の部屋の近くがいいといって、場所が変わったのだが、アホな魔王にはそれが(あだ)となってしまった。


「(チラッチラッ……コクン)」


意を決して魔王は女子トイレに入った…。



―――――勇者~――――


「お化けがでそうだね~」

「いや、こんな大群で来たらお化けなんて出てこないでしょうよ!!」

「怖いな~」

「全然怖そうじゃないんですけど!!」


ただいま、勇者の軍勢は周りから見れば、


勇者×2

潜り込んだ人×1

スライム×999 一匹スラバスターの反動で亡くなりました……

ガーゴイル×10


ということになる。

潜り込んだ人から見れば、


勇者×2

自分×1

スライム×999

魔王の手下の伝書鳩代わり×10

ゴースト×1


となる。


「は、ゴースト?」

「ふぁ~……お化けだね」

「げ、撃退だ!!」


勇者男は勇者補正を使いまくって魔法で攻撃。

何故か、ゴーストはケツを抑えている。

勇者女は、元からの総統力とその力で殴っている。

腹が殴られるたびに、股をもぞもぞさせている。


「も、もうだめだぁ!!」

「き、キャァアア!」

「き、汚いぞ!!」

「ゴーストより怖がってどうするんですか!!」


スライムは、自分達の仲間の供養。

ガーゴイルは他愛も無いほかのお偉いさんの秘密を暴露しまくっていた……。



―――――魔王――――


「ふ、ふぃ~。スッキリした」

『あはは~、それでね……』


(しまった……。後から入ってくるだと……!?)


魔王は、そのチリ以下の脳みそで考える。

そして、ここは女装して何事も無いようにして出て行くという結果になった。

出て行ったら自分もでるという選択肢はないだろうか?


「おほほほほ」

「あ、魔王様。そんな趣味が!!」


ドゴーン



最終的に、その魔物は高熱で加熱されて蒸発したとかなんとか……。

その日から、魔王城の女子トイレは使用禁止になったとか……。


勇者って、地味に魔王城の魔物減らしてません?

間接的な勇者の攻撃?


以外にこの勇者怖いな…。

ゴーストとは比べるほどではありませんな。


次回、魔王はどんな失態を見せるのか!!

勇者は、どんな補正能力を見せるのか!!


……、お楽しみに!!


勝手にランキングに登録してみました~。

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