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第10話『突然変異』

小説を書こうに登録してない人でも感想を書けるようにしておきました。

いっぱい魔王様を罵ってくださいね☆

魔王は(あせ)っていた。もちろんお腹の事情……では無く、突然変異で出来た魔物が生まれた、という報告を受けて急いで産卵室へと向かっていたのである。


「ここだな。頼もうっ!!」


バシッ! ベシッ!!


「ん? 何の音だ? まあ良い」

「良く無いれす!!」


呂律(ろれつ)の回らない声! そう、こいつはさっきの『ベシッ!!』の部分である。

具体的に言うと扉の前に立っていた魔物だ!


「脳みそがスライムみたいになってるなお前、気持ち悪い」

「魔王様のせいです! で、ででですね。このすら……いむ……なの……」


気持ち悪い魔物ご臨終。勿論脳みそが体の外に出ていて生きられるわけが無いのだ。

うっとおしいので魔王が焼き殺した、という説もあるにはある。


魔王は隣でメラメラ燃えている炎を避けその突然変異した魔物見にガラスで遮られた壁を割り中に入る。

かなりでかい部屋になっていて、その中央にどうやら突然変異した魔物がいるらしい。


「な、何!! あ、あれは……」


ビュンッ!!


魔王を超えるスピード、メタリックなフォルム! そして気の緩むような顔!

倒せば大量の経験値! 俗に言う『メ○ルスライム』である!!


「……あれ? 見当たらないぞ」


メタ○スライム逃亡!!



~ 勇者ッペ ~


「しょうがない、俺が着よう」

「待ってください! いや、それは男性の着るものなのですか? ただの変態になる気がするんですけど」

「……わからないかな。着たら着たで興奮するんだよ!!」

「まだその話題してるのか!!」


女勇者に殴られ飛んでいく男勇者。あ、あれでも勇者なんだよな。

この人が勇者である理由がわからない。


「あの、再確認したいんですけど」

「着ない」


そっちじゃなくて。


「そうだあそこの馬鹿に着せれば良いのよ」

「馬鹿って誰だ? な、お前だぞゴブ男!」

「ええ? 違うってゴブ次郎!」

「何を言うかゴブ男! じゃあゴブ美が着るのか?」

「着るわけ無いでしょゴブ次郎!」


色々、間違ってる。


「そうじゃなくて。僕達旅をしている意味はあるんですかね?」

「魔王退治も面倒だしねぇ」


この人言い切った!! 確かに魔王様はお腹とお尻の事情しか考慮してなくて世界を闇に陥れようとかしてないけど!

形だけの魔王だけれども! 倒さないと、ほら物語的に。


「そうよ! 勇者の後継人を探す旅に変えましょう!」

「え、でも勇者として呼ばれたのは貴方達二人――」

「……ちっ」


うわ舌打ちしたよ!!


「た、大変だ、おい! これを見ろ!」


男勇者さんいつの間に!!


「えぇ、何?」

「ほらこれだ。メイド服」

「殴るっ!! 絶対殴る!!」

「い、いや違うんだ! ほらあっちを見ろ!」

「何があるって……豪邸だぁ!!」


目の色が変わってるよ……。ほら盗む気満々じゃないか。

前に『人の家に勝手に入って物を盗むのは勇者の特権、ゲームでもそうだろ?』とか言ってたけど……ホントに特権なのか?

って言うかゲームって何?


「行くぜ野郎共!!」


『おぉぉぉぉぉぉぉぉおおお!!』


何か魔王様の士気する軍団よりもこっちの魔物の方が団結率が高い!?


 ̄ 魔王  ̄


「……何処に消えたんだ」


魔王は突然変異した魔物を探していた。


しかしその頃、魔王城近くの海では……


鋼鉄に身を包んだ一匹のスライムがその重さにより沈んでいたという……。


さあ物語も終盤に――まだ序盤も終わってませんね。

次の更新は中ボスが出てくるぜ!! たぶん。

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