どうしたい?どうなりたい?
「私は・・・」
そう言いかけて言葉が止まった。いや、止まってしまった。自分の中でも答えが出ていないから。
私はこの先どうなりたいのだろう・・・。一生このままは許されない。人に頼ってばかりでもいられない・・・。
「亜利姉・・・もし私に大事にしたい人ができたとき、私はその人のことを支えられるのかな・・・。」
「大丈夫。私が見込んだあなたなら。その大事にしたい人だって幸せにできる。何回も言うけど、あなたは一人じゃない。」
雷が落ちた。
『一人じゃない』
いつから忘れていたんだろう、一人じゃないことを。
気づいたのは今更だけど、なにか心のなかで変わる音がした。
変わるなら今。
「亜利姉、ありがとう!なんとかなる気がする」
「そう、なら私はもう必要ない?」
「ううん!亜利姉がいて変われるの!だから、たまには帰ってきて!」
「ええ、必ず」
このときの話を亜利姉は、
急に雰囲気が変わった。私がいなくても大丈夫って思っちゃった。そしたら私がいて、なんていうから、もうちょっと見守りたくなった。
あなたなら、変わりたいとき、誰かに助けを求める?
それとも、一人で解決法を探す?
私のように頼れる人からのヒントは、時として人生まで変わっちゃうから、慎重に・・・。