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信頼できる姉への相談

「話してご覧?」

そう言われて話さないわけがない。彼女は唯一私がこころを許した相手だから。


思えば私のそばにはいつでも、亜利姉がいた。ふと姿を消したのは10年前、「成人したから」という理由は随分後になってから知った。当時の私にもどこかに行くことを教えてくれなかった。急用としか、私の母も知らされていなかった。だからこその衝撃。


懐かしい場所。ここに来ることも自然と減っていた。来る用がなかったから。私の・・・いや、亜利姉が作った秘密基地。よくここで相談を聞いてもらっていた。だから・・・。



「実は・・・。亜利姉が私に変わりたいって思うきっかけをくれたけど、実際はどうすればいいかわからなくて・・・。私は10年前から変われていない。変われない。ねぇ、亜利姉・・・私はどうすればいいのかな・・・。もう、色々わかんないよ・・・。亜利姉が・・・。変わっちゃったから。」

そう、変わったのは私ではない。亜利姉の方。


私なんか・・・そう思えば思うほど、劣等感に苛まれる。変わった亜利姉と私の間にある壁は多分今からじゃ追いつけないほど高く離れている。


「変わった・・・か・・・。そう見えるのかもね。でもね。私の根本的な部分が変わったように見える?雰囲気だけだと思わない?でも変われないっていうあなたは、大きなきっかけが無いだけで変わろうとはしてるの。ねえ、あなたはこれからどう生きていきたいの?私にたよってばっかりでもいられないよね?」


そう・・・私の年齢的にも自立をしないといけない。周りに頼りながらでも、少しは自分の力で。



「私は・・・」

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