心の鎖
縛っているもの・・・何かあると気づけたのはあの人のおかげで、私一人なら気づくこともなかった。
心の鎖は解ける?解き放てる?自由に・・・自由を求めるのはいけないことですか・・・?
突然の大雨。梅雨ならよくあることだから不思議じゃないのになんだろうこの感じは・・・。初めて感じる感情じゃない・・・。幼い頃に感じたことのある、温かい光・・・。降り注ぐ、心の中にふんわりしてて、おひさまみたい・・・。
「久しぶり。」
え・・・?この声って亜利姉・・・・?
急に声をかけられても戸惑うしかなかった。なぜ・・・どうしてここに・・・。そんな考えばかりが頭を駆け巡る。
「うん・・・。久しぶり・・・。」
「どうしたの?元気がないみたいだけど・・・。」
「ううん。なんでもない。ちょっとびっくりしただけ。こんなところで亜利姉に会うと思わなかったから。」
「こんなところって。一応ここは私の生まれ故郷よ?あなたと初めて出会った場所でもあるけど。」
そういって、昔と変わらない笑顔を見せてくれた。安心する。親のもとにいるような。昔から私にとって親のような存在で・・・欠かすことができない。
「私がいない間大丈夫だった?生きる意味とか見失ってないよね?」
「うん!大丈夫だよ。ただ、気がかりなことがあって・・・」
「なぁに?お姉さんに話してご覧?私に話せないこと?」
「別に、そういうわけじゃないんだけど・・・こんな小さなことで相談していいのかなって。姉さん優しいから無理しそうって。」
「大丈夫。しばらくはここにいるし、話聞かせて?」
「なら場所変えよ?」
相談するときの場所・・・行くのはいつぶりかな・・・
「じゃあ話してくれる?今何に悩んでるの?」