アップルパイ 2
オリビアたちクラスメイトの5人はクローディアさんの親が経営している食堂で自慢のアップルパイを食べていた。
「おいしい!」
オリビアの食べているアップルパイには上にアイスクリームがのっていて、その上にベリーソースがかかっていた。
他にもベリーソースの代わりにシナモンやはちみつがかかっている別タイプもあり、みんな美味しそうに食べている。
「こんな美味しいものが食べられるなんてクローディアさんは羨ましいです。私の住んでいる教会では滅多に甘いものは出ないですから……」
「クレアさんは教会に住んでるんですか?」
「はい、教会の神父が私の親代わりなのであまりワガママは言えませんし……」
「クレアさんやみなさんがよければ、また学院の帰りに食べに来ませんか? みなさんともっと仲良くなりたいです。」
「「来たい!」」
その後もみんな楽しそうに話しており、オリビアも楽しそうにしていて私としても嬉しく思っていた。
「それにしてもオリビアさんのテストにはびっくりしたわ。テストを始める前までは結構自信があったのにね。」
「魔力計測の時は特に凄かったですね! 水晶が破壊されてましたし。」
「そうよね。クレアさんの魔法強度も凄かったけど、オリビアさんは別格だったわ。 何か特殊なトレーニングをしていたの?」
「うーん、普通に毎日トレーニングしていただけかな。」
「毎日トレーニングなんて大変じゃないですか?」
「身体を鍛えるのは好きだから大変じゃないよ。」
「オリビアさんの親は何してる人なの? もしかして私やレイのバーン家みたいに有名な家だったりするのかしら?」
「ふたりとも冒険者をやってるみたいだけど、よくは分からないかな。」
「私は冒険者の名前は分からないけど、オリビアさんの両親なら凄い冒険者かもしれないわね。」
そう言えばオリビアの両親がどれくらいの強さなのかは分からないな。
「そうですね!」
「凄いと言えばアレスくんも全体的に凄かったわね。勇者を見たのはアレスくんが初めてだったけど、勇者はみんなそんな感じなのかしら?」
「アレスくんですか……、私はちょっと苦手かもしれないです。何だか教会によく来る大人と似た雰囲気がします。」
「教会に来る大人? 何かされたの?」
「教会にお金を寄付しにくる大人です。なにを考えているか分からなくても苦手なんです。」
クレアさんはアレスくんが苦手なのか……。
アレスくんの行動を考えたら確かに大人っぽい時と子供っぽい時が混ざっている感じで不思議な雰囲気があるのは分かるかもしれない。




