魔法計測テスト 4
エサーナ先生がやっと魔力計測水晶の代わりを持ってきたのでテストを再開する事になった。
「長かった……」
「それはそうよ。あの魔力計測水晶もかなり貴重なものらしいから、水晶を破壊した先生には簡単に貸せないんじゃないかな?」
「そうなんだ?」
30分近くは待っていたかもしれないな。
しかし、そのおかげでオリビアが魔法を使えるヒントがアレスくんから聞けたのかもしれない。
アレスくんの話では昔から魔法を使うには神様を信仰し、信仰の対価として神様の魔法を少し使わせてもらうらしい。
そしてオリビアが魔法を使えないのは、オリビアが精霊神様を信仰していないかららしい。
でも、それだと全ての神様を一切信仰していない私が魔導を使えるのは矛盾していると思うのだが、私とオリビアではなにか魔導の発動条件が違うのだろうか?
時代が違うというならば、今の私が魔導を使えるのはおかしいし……
その辺の矛盾が解決したらオリビアも魔導が使えるかもしれない。
いや、そもそもオリビアが精霊神を信仰すれば魔導を使えるのではないだろうか?
『オリビア、精霊神を信仰すれば魔導が使えるかもしれないよ?』
『どうすれば信仰出来るの?』
『えっ? そう言えば、どうするのかな? 精霊神を信じる事かな?』
私は誰かを信仰なんかしたこと無いからな……
『会ったこともない人は信じられないよ。』
『まあ、確かにそうだね。そしたら精霊神に感謝してみたら? 精霊って自然界たくさんいて、いろいろな生き物を助けてくれたりしてるんだよ。オリビアもなにかしら精霊のお世話になっている筈だから、その精霊の神様なら間接的にでもオリビアもお世話になっているんじゃないかな?』
かなり無理のある説明かもしれないけど、私にはそれくらいしか説明のしようがないんだよね。
『分かった。今度挑戦してみる。』
『うん、ダメだったらまた考えれば良いし、今度試してみようね。』
それから魔法計測テストはどんどん進んでいき、身体能力計測テストではあまり目立った成績では無かった女の子が好成績を出していた。
「クレアさんの魔法強度は546です。」
「「おおっ!」」
「流石は光の巫女か。」
「ってか、このクラスはエリートばかりなのか?」
「いや、俺は普通だぞ……」
「私も普通よ……」
光の巫女と呼ばれるクレアさんは、アレスくんの記録を遥かに越える魔法強度を叩きだしていた。
レムさんが言っていた魔法強度よりも更に200位は高いから、もしかしたらオリビアを除いたらクラス1位かもしれない。
ちなみにクラスメイトたちの話を聞いた感じでは、クレアさんは回復魔法の天才らしく、更には巫女として既に神からの神託も受けられるレベルの才能を秘めているらしい。
昔から変わっていなければ、巫女というのは勇者と似たようなもので、勇者は女神の管轄に対して巫女は創造神の管轄だった筈だ。
まあ、創造神とは面識がないから、どんな神かは分からないけど、前世では私たち魔導師を危険視しており、神託を使って刺客を放ってきたりもしてきた、面倒な神だった。




