魔法計測テスト 2
私はイデアさんの魔力計測テストを見て、ヤバイなと思った。
あの魔力計測水晶を先ほど見た感じでは、触れた者の魔力を強制的に吸収して魔力量を計測する魔法具らしい。
「イデアさんの魔力強度は32です。魔法が計測出来ていれば40台にはいっていたかもしれませんね。」
「魔力強度と魔法強度って何が違うんですか?」
「正解な計算は難しいので説明しませんが、魔法強度は魔力強度に魔力操作による強化された分がプラスされているイメージで良いです。さて、次はオリビアさんですね。」
「はい。」
「オリビアさんは魔法が使えないって事でしたから魔力計測水晶に触って下さい。」
『オリビア、ちょっとエサーナ先生に聞いてほしいことがあるんだけど……』
『分かった。』
「この魔力計測水晶って壊れる事はある?」
「えっ? そんな事はないですよ。まあ、これは普及バージョンですから計測出来る魔力強度は2000までですが、流石に身体能力計測で凄かったオリビアさんでも普通に考えて魔力強度が2000を越える事はありませんよ。まあ、仮に2000を越えても計測を強制終了してしまうので物理的に破壊破壊しない限りは大丈夫な筈です。」
「分かった。」
それなら大丈夫かな?
オリビアは魔法が使えないだけで魔力量はものすごいからな……
勝手に魔力を吸収してしまうこの魔法具はヤバイなと思ったんだけど。
「ではどうぞ。」
「うん。」
オリビアが魔力計測水晶に触ると虹色に輝く魔力が水晶に吸われだしたのだが、やはりトラブルが発生してしまった。
「えっ? なんでずっと光り続けてるの!?」
あっ、これはヤバイ!
『オリビア! すぐに水晶から手を離して!』
『えっ?』
ボンッ!!
「「えっ?」」
私の嫌な予感がした通り、魔力計測水晶はオリビアの異常な魔力量と魔力回復量についていけずに爆発してしまった。
「な、なんで水晶がっ!?」
エサーナ先生はさほど以上にびっくりしていて軽いパニック状態になっていた。
『何となく嫌な予感はしていたんだけどね……』
『そうなの?』
『オリビアは身体能力も凄いけど、体力や魔力の回復量が凄いからね。それで壊れたんじゃないかな?』
『そうなんだ。』
「あわわ、水晶が壊れるなんて、こ、これは確実に始末書を……」
「エサーナ先生、大丈夫?」
「えっ、あっ、大丈夫です。」
「もう一度、測定する?」
「い、いえ、もう大丈夫です! とりあえずオリビアさんは測定不能にします。」
「えっ、測定不能?」
「はい。今回は本番ではないので測定不能で良いです。それにこれ以上水晶を破壊されちゃうと始末書では済まないので、オリビアさんは本番まで魔力計測テストは禁止です!」
「禁止……。」
「あの魔力計測水晶はかなり高いんですからね。私の安月給では買えないくらいなんですから、はぁ……。」
魔力計測水晶が破壊されてパニック気味になっていたのは、水晶が高いからなのか。
悪いことをしたかなと思ってしまうな。




